多様な架橋過程を可能にするマルチジスルフィド架橋形成
Project/Area Number |
15J07776
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Bioorganic chemistry
|
Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
高橋 優士 東京農工大学, 連合農学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
|
Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | ジスルフィド結合 / ペプチド / タンパク質 / ペプチド合成 / タンパク質修飾 / 架橋形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
分子内に複数のチオール基を有するペプチドおよびタンパク質について,新規のジスルフィド架橋形成反応を構築することを目標として研究を行った.複数のジスルフィド結合を有するペプチドおよびタンパク質については,ジスルフィド架橋形成反応を正確に制御することが重要であり,チオール基の保護基に応じた様々な架橋形成反応を確立することが求められている.本研究では電解反応を利用し,電極表面で発生させたハロゲンイオンを電子移動メディエーターとして利用することでジスルフィド結合形成反応が進行することを明らかにした.本反応は有機溶媒に溶解した合成ペプチドだけでなく,リン酸緩衝液などの水に溶解したタンパク質分子にも適用可能であり,高い応用可能性を示した.電極表面で生じた電子移動メディエーターは高い反応性および最小限の大きさを有しているため,反応しにくい巨大分子であるタンパク質との反応を可能にしたことが推測される.また,本反応は基質であるタンパク質と電子移動メディエーターとなるハロゲン塩以外の,反応には必要のない無機塩類などの夾雑物が多く存在している環境下でも円滑に進行することが明らかになり,食品産業を含め有機化学以外の分野での活用が期待される. また,ペプチドの化学合成法の持つ配列設計の自由度の高さおよび適用可能な反応の種類の多様性に注目し,ジスルフィド架橋形成の順序制御を主軸としたペプチドの三次構造制御に関する知見を深めた.
|
Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(3 results)
Research Products
(5 results)