血管内皮機能低下の早期発見を目指して-新しい評価方法の提案-
Project/Area Number |
15J11556
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied health science (A)
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
宮路 茜 東京工業大学, 社会理工学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2016: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 血管応答 / 血管機能 / 加齢 / 部位差 / 血管内皮機能 / CO2反応性 / BOT / 中大脳動脈 / 網膜動脈 / 脈絡膜血管 / 視神経乳頭 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は眼底循環および脳循環における二酸化炭素に対する血管応答(CO2反応性)の部位差、およびCO2反応性におよぼす加齢の影響の部位差について検討した。身体特性の似通った若年者14名、および中高年者11名を対象に、CO2濃度を5%に調整した空気を吸入させ、その際の網膜動脈(RA)、脈絡膜血管(RCV)、その両方を含む視神経乳頭部の血管(ONH)、および中大脳動脈(MCA)の血流速度を測定した。すると、呼気中CO2分圧1mmHg変化あたりの血流速度の相対変化率として求めたられたCO2反応性(%/mmHg)は、両群ともにRA、RCV、およびONHよりもMCAの方が高い値となった。各部位のCO2反応性を2群間で比較したところ、RAおよびONHでのみ差が認められ、CO2反応性と年齢との間に有意な負の相関が認められたのもRAおよびONHのみだった。これらのことから、脳血管と眼底血管、さらに、同じ眼底血管でも網膜動脈と脈絡膜血管では、CO2反応性に及ぼす加齢の影響に差があるということが示唆された。 上記に加えて、加齢に伴う血管の器質的変化が機能的変化に影響しているかどうかを検討するため、眼底血管の器質的血管機能評価に用いられるblowout time(BOT)とCO2反応性との関連を検討した。BOTは安静時の血流速度の波形分析をすることにより得られる柔軟性を反映する指標であり、年齢と負の相関がある。すると、CO2反応性と同様、RA、RCV、およびONHのBOTは加齢に伴い低下したが、MCAのBOTは若年群、中高年群間で変わらなかった。しかし、CO2反応性とBOTとの間に相関関係は認められなかった。すなわち、BOTで評価した加齢に伴う血管の器質的変化とCO2反応性で評価した機能的変化は独立していることが示唆された。
|
Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(2 results)
Research Products
(7 results)