単一巨大リポソームによる開口放出様の膜融合の可視化解析
Project/Area Number |
15K07033
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Biophysics
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
田所 哲 帝京大学, 薬学部, 講師 (20389109)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | リポソーム / 開口放出 / 膜融合 / SNARE |
Outline of Annual Research Achievements |
マスト細胞には、炎症性メディエーターを含む分泌顆粒がある。細胞が抗原を感知すると、分泌顆粒が形質膜と融合して、内容物を細胞外に放出する(開口放出)。この開口放出の膜融合過程には、SNAREと呼ばれるタンパク質群が重要な役割を果たしている。我々は、形質膜上のSNAREタンパク質(SNAP-23/syntaxin-3)と分泌顆粒上のSNAREタンパク質(VAMP-8)を、それぞれ微小リポソームに組み込むことで、リポソーム間で膜融合が引き起こされることを明らかにした。本研究では、これらのSNAREタンパク質を巨大リポソームに組み込むことで、SNARE依存性の膜融合の可視化解析を行うことを目的とした。 無細胞タンパク質合成系を利用することで 、巨大リポソームにsyntaxin-3を外向きに組み込むことに成功した。しかしながら、SNAP-23とVAMP-8に関しては合成量が少なく条件を変えても改善がみられず、リポソームに組み込むまでには至らなかった。そこで無細胞タンパク質合成系を利用した方法ではなく、Yanagisawaらが報告した精製タンパク質を用いる方法で、巨大リポソームへの再構成を試みた。その結果、SNAP-23とsyntaxin-3が組み込まれた巨大リポソームと、VAMP-8が組み込まれた巨大リポソームを作製することに成功した。今後はリポソームに組み込まれたSNAREタンパク質の配向性を決定して、SNARE依存性の膜融合の可視化解析へと進める予定であったが、研究代表者が転職により科研費応募資格を喪失することになり、研究は中途で廃止申請を行った。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)