呼吸器粘膜組織における記憶ヘルパーT細胞維持機構の解明
Project/Area Number |
15K08521
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
篠田 健太 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10612195)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | アレルギー・喘息 / 免疫学 / 免疫記憶 / ヘルパーT細胞 / 慢性炎症 / 誘導性気管支関連リンパ組織 / IL-7 / リンパ管内皮細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性アレルギー性気道炎症において肺組織で維持される有害な病原性記憶ヘルパーT細胞の維持機構に着目し、研究を行った。われわれは、抗原特異的エフェクターヘルパーT細胞をマウスに移入し抗原を肺に投与することで、肺組織の微小環境変化により、誘導性気管支関連リンパ組織(iBALT)を誘導する系を確立し、その組織構造中に大部分の記憶ヘルパーT細胞が局在していることを明らかにしてきた。IL-7の発現を組織学的に検出可能なIL-7-GFPノックインマウスを用いた実験結果から、iBALT中に多くのIL-7産生細胞が局在し、記憶ヘルパーT細胞の大部分はIL-7産生細胞と接着して維持されていることを見出した。IL-7レセプターのコンディショナルノックアウトマウス由来の記憶ヘルパーT細胞を誘導した後に、薬剤によりIL-7レセプターを欠失させたところ、肺において維持される記憶ヘルパーT細胞の数が顕著に減少した。このことから記憶ヘルパーT細胞はiBALT中でIL-7依存的に維持されていることが明らかとなった。 さらに、iBALT内における記憶ヘルパーT細胞のニッシェを詳細に解析する目的で、IL-7-GFPノックインマウスの肺からGFPの発現を指標にIL-7産生細胞をフローサイトメーターにより単離した。cDNAマイクロアレイを用いた網羅的遺伝子発現解析を行ったところ、GFP陽性細胞ではリンパ管内皮細胞マーカー(Prox1, Pdpn, Nrp2, Flt4, Angptl4)の発現がGFP陰性細胞と比較して顕著に高いことが明らかとなった。さらに、免疫染色法を用いた組織学的解析からGFP陽性細胞は管腔状の構造を形成し、リンパ管内皮細胞特異的マーカーで共染色されることが明らかとなった。以上の結果から、慢性炎症肺においてリンパ管内皮細胞がIL-7を産生し記憶ヘルパーT細胞のニッシェを形成していることが明らかとなった。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Obesity drives Th17 cell differentiation by inducing the lipid metabolic kinase, ACC1.2015
Author(s)
Endo, Y., Asou, H. K., Matsugae, N., Hirahara, K., Shinoda, K., Tumes, D. J., Tokuyama, H., Yokote, K., and Nakayama, T
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Journal Title
Cell Rep
Volume: 12
Issue: 6
Pages: 1042-1055
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] Application of LP-iDOPE for melanoma therapy2015
Author(s)
Suganami, A., Shinoda, K., Suzuki, A., Saito, K., Okamoto, Y., Motohashi, S., Nakayama, T., Shirasawa, H., and Tamura, Y
Organizer
第74回日本癌学会学術総会
Place of Presentation
名古屋国際会議場 (愛知県名古屋市)
Year and Date
2015-10-09
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