研究開発成果の新たな適用先発見に資する、技術スピンオフの予測に関する研究
Project/Area Number |
15K16101
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Library and information science/Humanistic social informatics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐々木 一 東京大学, 工学系研究科, 研究員 (40584199)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 技術スピンオフ / 異分野結合 / リンク予測 / 特許分析 / ネットワーク分析 / イノベーション / 技術経営 / 研究開発マネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、特定の分野横断的産業で研究開発が行われた技術成果のうち、当初の目的に無かった想定外の用途として花開く技術を膨大な科学技術情報に基づく情報学的手法により、事前に特定することである。技術スピンオフを起こしうる領域の萌芽を事前に特定する手法を提案し、我が国のイノベーション戦略ならびに産業の研究開発戦略への貢献を目的とするものである。 平成27年度における実績は次のとおりである。対象となる分野におけるデータ抽出のプロセスとして、炭素繊維材料、ナノ複合材料、薄膜技術等に関する論文データを抽出した。これら抽出した書誌データを元に国際特許分類の共起情報を元にした各年月で共起ネットワークを作成し、複数の時間遷移ネットワークの作成を行った。得られた時間遷移ネットワークのうち、学習用データと評価用データの組み合わせとして、126通りの組み合わせを作成した。リンク予測指標としてCommon Neighbors,Resource Allocaitons, Adamic/Adarおよびそれぞれの重み付けの指標を計算し、合計6指標についてリンク予測の評価指標の計算を行った。各種のリンク予測指標の精度は、データセットによって異なる事を確認した。とくに分野のネットワーク成長構造によって、指標の精度が影響を受けるであろうことが考えられる。また具体的な予測結果として、二輪舎に搭載される内燃機関ののハウジングに初めて炭素繊維が用いられるタイミングを特定することが出来た。 本実績は、日本知財学会全国大会企画セッション「知財データ知財情報のサイエンス」で口頭発表を行った。 なお、平成27年12月をもって所属機関での雇用条件の変更により雇用経費業務への専従となるため、本研究費の助成を受けた研究は平成27年をもって終了せざるを得ず、従って当該年中の論文化には至っていない。しかしながら今後も当該研究課題については取り組む予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)