Project/Area Number |
15K16545
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Childhood science (childhood environment science)
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
柴崎 かがり 聖隷クリストファー大学, 社会福祉学部, 准教授 (80748731)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2015: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | ジェンダーステレオタイプ / 幼児教育 / 発達 / 日英の比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本と英国における3-5歳の幼児を対象に、ジェンダーステレオタイプの発達の過程および文化や教育の背景がその発達にどのような影響を与えるのか比較考察を行うことを目的とした。 2015年度は、9つの保育施設(日本:4施設/英国:5施設)において計193名を対象に、色・玩具・職業・楽器の4項目について、ジェンダーステレオタイプの調査を実施した。最も強いジェンダーステレオタイプを示したのは、日英共に様々な楽器の音色であった。年齢別に比較すると、楽器に対して3-4歳児は既に明確なステレオタイプを示しており、それらは4-5歳児のステレオタイプとほぼ同様であった。他の3項目(色・玩具・職業)については、3-4歳児と比較して4-5歳児になるとより強いジェンダーステレオタイプを示し、特に玩具と職業については、3-4歳児は非常に曖昧なジェンダーのイメージを持っていたものの、4-5歳児になると日常生活や経験と関わらせながらジェンダーのイメージについて話をする場面が日英において多々観察された。特に英国では日常生活における男性・女性の役割と平等について3‐4歳児が既にイメージを形成し始めていることが今回の調査において複数確認できた。 本研究では、幼児のジェンダーステレオタイプは年齢に伴って形成されることが示されたが、今回の調査で最も大きな相違は、保育者のジェンダーステレオタイプに対する意識の違いであった。2015年度は量的な調査が中心であったため、ステレオタイプの発達について全体の傾向を考察するにとどまったが、今後は質的に調査を進めてその発達の背景を詳細に探ることが課題である。
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