白色矮星質量の精密測定によるIa型超新星の親星の探索
Project/Area Number |
15K17668
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
湯浅 孝行 国立研究開発法人理化学研究所, その他部局等, 研究員 (10609176)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2016: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 高エネルギー宇宙物理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
白色矮星の質量を精密に測定し、Chandrasekhar質量限界に近い重い白色矮星を探索したり、種族ごとの質量分布の違いの有無を観測的に求めることで、Ia型超新星の親星の候補の解明を目指して研究に取り組んだ。 とくに、ASTRO-H衛星に搭載されたX線マイクロカロリメータによる超精密X線分光と、硬X線撮像検出器による広帯域X線分光は本研究を進める上で不可欠であるため、軌道上観測の実現に向け機器の開発・地上試験・打ち上げ後の初期運用に主体的に参加した。ASTRO-H衛星は2016年2月に打ち上げられ初期観測に成功した。通信異常問題が解決し次第、白色矮星の観測データも得られる予定である。 また、観測から得られる白色矮星のX線放射スペクトルを解析し、質量推定につなげるため、独自に開発してきた白色矮星のX線放射モデルを改良した。X線マイクロカロリメータのスペクトル解析で必須となる、ヘリウム状鉄の輝線放射の詳細なモデル化(密度依存性の取り込みなど)を、ハーバード大学の共同研究者らとともに実施した。 並行して、自らの観測提案にもとづき「すざく」衛星を用いて白色矮星連星「ペルセウス座GK」を長時間観測し、伴星からの質量降着が爆発的に増大する2-3年に一度の瞬間をとらえた。スペクトル解析から得られた白色矮星周辺の降着流の幾何形状(降着円盤の内縁半径など)について論文として発表した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)