炭素貯留効果を考慮した堆肥等家畜ふん尿由来有機質肥料利用の環境負荷低減効果の検証
Project/Area Number |
15K18776
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Animal production science
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
荻野 暁史 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産研究部門 畜産環境研究領域, 主任研究員 (70355098)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2017: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2016: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2015: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 家畜排せつ物 / 家畜ふん尿 / 排せつ量原単位 / 堆肥 / 温室効果ガス / N2O / 炭素貯留 / LCA |
Outline of Annual Research Achievements |
家畜が排泄する栄養素量は、家畜ふん尿由来肥料の施用による環境影響を決める主要な要因の一つである。家畜が栄養素を1日・1頭あたりでどれだけ排せつするかを表す排せつ量原単位は、従来の原単位が提案されてから約20年が経過しており、特に鶏において実態との乖離が大きくなってきている。そこで、今年度は最新のデータを用いて、改めてブロイラーおよび採卵鶏排せつ量原単位の推定を行った。 鶏排せつ量原単位は、全体量・全体の流れから推定するトップダウン法(全国ベース)と細部の結果を積み上げて推定するボトムアップ法(個体ベース)の、2つの手法を用いて推定した。その結果、推定された排せつ量原単位は、採卵鶏では両手法でよく一致しており、従来の値と比較して窒素では33%小さかった。ブロイラーでは、ボトムアップ法で得られた窒素排せつ量は従来の値と比べ29%小さかった。一方、リンとカリウムは従来の値と比較して同等か大きかった。ブロイラーでは、ボトムアップ法で得られた値がトップダウン法のものより大きいが、これは飼養羽数の統計調査法の変更に起因していた。ボトムアップ法において、飼養羽数/出荷羽数比に出荷日齢の短縮を加味して求めた係数0.154を出荷羽数に乗じて得られる補正後飼養羽数を用いることで、両手法を用いた窒素排せつ量はほぼ一致し、従来の算出法を用いた場合と比べて46%小さかった。 改定された窒素排せつ量原単位を用いて我が国における鶏ふんに由来するN2O排出量を算出すると、従来の値を用いた場合と比較して、二酸化炭素量換算で年間約60万トン減少するものと算出された。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)