Project/Area Number |
15K18901
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Drug development chemistry
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
今井 耕平 昭和大学, 薬学部, ポストドクタ- (00634560)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2018: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2015: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 抗酸化剤 / 放射線がん治療 / 活性酸素種 / Stopped flow / ケルセチン / レスベラトロール / 有機化学 / 電子移動反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
放射線がん治療において、放射線と併用して使用可能な薬剤の開発を目的とした抗酸化剤の開発を行う。照射された放射線は、生体内で活性酸素を発生させる。がん細胞で発生した活性酸素によってがんを殺傷するが、正常細胞で発生した活性酸素が副作用の原因となる。活性酸素を消去する抗酸化剤を併用すれば、正常細胞で発生する活性酸素を消去して、副作用の軽減が見込まれるが、がん細胞で発生する活性酸素まで消去してしまい、抗腫瘍効果の低下が懸念される。本研究では、正常細胞で抗酸化活性を維持して発生する活性酸素を消去し、がん細胞で抗酸化活性を低下させて、放射線による活性酸素の発生及びがん殺傷を阻害しない抗酸化剤の開発を目的とする。具体的には、がん細胞と正常細胞のpHの違いを利用して、抗酸化活性をコントロールできる抗酸化剤の開発を行う。化合物は天然抗酸化剤のケルセチンの誘導体を合成して、そのラジカル消去活性を明らかにした。ケルセチンの3位の水酸基をアミノ基およびメチルアミンに変えた誘導体(AQおよびMeAQ)はケルセチンよりも高いラジカル消去活性を示した。ケルセチンの抗酸化活性は酸性および中性条件下でほとんど変化がなかったにもかかわらず、これらの誘導体の酸性条件下での抗酸化活性は、中性条件下よりも低下した。その酸性条件下の抗酸化活性はAQよりもMeAQの方が顕著に低下した。 これらの研究成果は、AOB研究会、日本酸化ストレス学会、日本薬学会で発表し、AOB研究会では奨励賞をいただいた。 現在は、ケルセチンとは異なる抗酸化剤として、レスベラトロールの誘導体を開発している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
酸性条件下と中性条件下のpHの違いで大きく抗酸化活性が変化するケルセチン誘導体(MeAQ)を開発した。また昨年度、課題にあげた化合物の合成における収率の向上は、基本的な合成経路の変更をせずに、中間体の変更によって改善された。 ケルセチン誘導体の合成と並行して、レスベラトロールの誘導体の合成も開始したため、研究はおおむね順調に進展している。 得られた結果は、学会および論文で発表予定であり、進捗はおおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度、一昨年度はケルセチン誘導体の開発を中心に行ったが、今後は、並行してレスベラトロールの誘導体の開発も行う。 ケルセチンの誘導体の合成経路は確立されたため、化合物の合成、化合物のpKaの測定、最安定化構造の決定を行い、論文にまとめる。 レスベラトロール誘導体の合成は、現在行っており、化合物の合成が完了次第、活性評価を行う予定である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度からレスベラトロール誘導体の合成を開始した。繰越分は新しい合成経路で、反応の検討および合成経路の適正を検討するために試薬の購入に当てる。またケルセチン誘導体は合成が完了したため、活性評価を行う。活性評価に必要な溶媒・試薬を購入する。
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Report
(2 results)
Research Products
(19 results)
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[Journal Article] Inhibition of amyloid fibril formation and cytotoxicity by caffeic acid-conjugated amyloid-beta C-terminal peptides2016
Author(s)
Takuya Arai, Akiko Ohno, Kazunori Mori, Hiroshi Kuwata, Mirei Mizuno, Kohei Imai, Shuntaro Hara, Motoko Shibanuma, Masaaki Kurihara, Naoki Miyata, Hidehiko Nakagawa, Kiyoshi Fukuhara
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Journal Title
Bioorg. Med. Chem. Lett.
Volume: 26
Issue: 22
Pages: 5468-5471
DOI
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Peer Reviewed
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