Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
高血圧になり、それに伴い膀胱血流が変化することを検討行った。しかし、高血圧からすぐに血流変化は生じることはなかった。個体差もあったが、多くのラットが高食塩による高血圧が10週間から12週間経つと血流変化が有意差を持って変化しているのがわかった。それに伴って膀胱粘膜からの放出されるメディエータであるATP/PGE2が増加していた。しかし、血流変化の起こり始める時期と膀胱粘膜からのメディエータの放出量が変化する時期の詳細の検討するまでに至っていない。また高血圧が12週続いたラットにおいて、食事を低塩分食に変えることで血圧は2週後には低下を認めた。だが、膀胱容量は増加することがなく、低塩分に変えて12週間まで観察行ったが、やはり改善を認めなかった。しかし、改善は認めないものの、膀胱血流は正常のラットと同等まで改善していた。またその時点での膀胱粘膜からの膀胱進展に対して放出されるATP、PGE2を測定すると正常ラットとほぼ同等まで低下していた。12週の血圧改善で膀胱血流改善が起こり、膀胱粘膜からの放出されるメディエータの改善が起こるが、頻尿改善が起こらなかった。神経の可塑性が生じて改善しなかった可能性が示唆された。