微小環境液性因子に着目した難治性卵巣癌腹膜播種機構の解明
Project/Area Number |
15K20139
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
三井 寛子 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (70571339)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 卵巣癌 / 腹膜播種 / 微小環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)卵巣癌における腹膜中皮細胞の活性化について解析を行った。手術検体の大網組織より腹膜中皮細胞を分取し、TGF-β、卵巣癌細胞株SKOV3, ES2の培養上清、癌性腹水を添加すると、敷石状から紡錘形の線維芽細胞様に形態変化した。この変化により、Eカドヘリンは低下、Nカドヘリンは上昇することを、ウエスタンブロットにて確認した。またcancer-associated fibroblastのマーカーであるαSMAの発現は上昇した。 2)正常の中皮細胞とTGF-βの添加により形態変化した中皮細胞において、mRNAレベルの発現をreal time PCRにて評価した。TGF-βの添加により、TGF-β1、VEGF-A、IGF-1,2、MMP-2,9の有意な上昇が認められ、時間依存性に上昇、またTGF-βの濃度依存性に上昇がみられた。正常の中皮細胞とTGF-βの添加により形態変化した中皮細胞のTGF-β1、VEGF-A、MMP-2,9の分泌を、それぞれの培養上清を用いELISA法にて評価した。形態変化した腹膜中皮細胞では、正常の中皮細胞と比較して、これらの分泌が有意に上昇していた。 3) ヒト臍帯静脈内皮細胞human umvilical vein endothelial cell(HUVEC)を用い、腹膜中皮細胞の液性因子が血管内皮細胞に与える影響を検討した。正常の中皮細胞の培養上清とTGF-βの添加により形態変化した中皮細胞の培養上清を用い、migration assayおよびtube formation assayを行った。形態変化した中皮細胞の培養上清を用いた場合において、HUVECの遊走能は有意に亢進していた。また同様にHUVECのチューブ形成も亢進を認めた。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)