上気道における難治性好酸球性炎症性疾患におけるエンドタイプの確立
Project/Area Number |
15K20231
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
中山 次久 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (50408431)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2017: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2016: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2015: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | 好酸球性副鼻腔炎 / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性副鼻腔炎において、好酸球性副鼻腔炎とともに、好酸球性副鼻腔炎に続発する好酸球性中耳炎を慢性副鼻腔炎の中から一つのエンドタイプとして抽出することを目的に本研究を行った。エンドタイプの確立には大規模な症例収集が必要なため、倫理委員会承認の上多施設でコンソーシアムを組み、検体収集を行った。鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎症例を、JESREC Studyによる好酸球性副鼻腔炎の診断基準に用いられるJESREC Scoreと組織中好酸球数のカットオフポイントにより4群に分類した。これらの症例の鼻茸からmRNAを抽出し、Agilent 2100 bioanalyzerを用いてRNA Integrity Number≧7の症例を解析に用いた。対照群として鼻茸を伴わない慢性副鼻腔炎症例と副鼻腔炎を伴わない症例の鈎状突起を用いた。その結果、好酸球性副鼻腔炎の鼻茸においてCLC,IL-13,CCL26の発現がその他の群と比較して有意に高値であった。さらにこれらの遺伝子を用いて主成分分析を行ったところ、JESREC Scoreと組織中好酸球数により分類される4群はそれぞれ異なる発現パターンと示すことが明らかになった。今後、バイオマーカーとなり得る遺伝子を探索するとともに、タンパクの発現についても検討する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)