Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2015: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
胎生14, 16, 18日および生後3日のマウスの歯胚におけるCXCR4, CXCR7, CXCL12 mRNAの局在を比較するために、in situ hybridization法により各シグナルの分布を確認した。
その結果、CXCR4およびCXCR7 mRNAシグナルは胎生14日の切歯歯胚では星状網、唇側および舌側の内外エナメル上皮の細胞内に共存しているが、胎生16日から18日にかけてCXCR4 mRNAシグナルはapical bud内部の細胞に限局して存在するのに対し、CXCR7 mRNAシグナルはapical bud内部と唇側の内エナメル上皮および外エナメル上皮細胞、形成端部の歯小嚢細胞に分布する事が解った。さらに生後3日の唇側の内エナメル上皮組織ではCXCR7 mRNAシグナルはCXCR4 mRNAが発現しているTA (Transient ampliyfying cells) 領域の細胞内では消失していたが、前エナメル芽細胞内では確認され、分化したエナメル芽細胞内では消失していた。 一方CXCL12 mRNAシグナルは胎生14日から生後3日においてapical bud周囲の歯乳頭細胞と歯小嚢細胞、および外エナメル上皮に接する歯小嚢細胞内でも存在していた。
以上の結果からマウスの歯の発生ではCXCR4とCXCR7, CXCL12によるCXCケモカインシグナルが作用すること、内エナメル上皮細胞は発現する受容体を変化することによりCXCL12に対する応答を転換させ、細胞の分化を調節する可能性がある事、および歯小嚢細胞ではCXCL12/CXCR7シグナルによる新たな機能が存在する事が示唆された。
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