脳性麻痺児の社会性の発達促進と養育者の育児負担感軽減のための実証研究
Project/Area Number |
15K20733
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Lifelong developmental nursing
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
高間 さとみ 鳥取大学, 医学部, 講師 (90588807)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2017: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2016: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | ASD / 脳性麻痺 / 育児負担感 / GHQ / 発達障害 / 自閉スペクトラム症 / 脳性麻痺児 / 広汎性発達障害 / 発達特性 / 療育 / 自閉スペクトラム特性 / 養育者の育児負担感 / 自閉スペクトラム / 脳性麻痺児(者) / 育児サポート / 自閉症スペクトラム特性 / 看護学 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳性麻痺児の社会性の発達促進と養育者の育児負担感軽減のための実証研究について、脳性麻痺をもつ児において、自閉症のアセスメントツールを用い、自閉スペクトラム症に関連した特性について評価し、その特徴を把握することを目的としています。また、養育者の精神的健康と育児ストレスについて調査を行い、児の広汎性発達障害に関連した特性との関連について検討することを目的としています。これらの結果から、脳性麻痺をもつ児への対処方法やご家族への支援策について考察します。 脳性麻痺をもつ児において、こだわりや状況の変化に対応できず、生活に支障をきたすことがしばしば見られますが、その認知機能の発達は、自立度を含め様々です。子どもは幼児期に脳性麻痺と診断され、社会的な相互作用、言葉の、そして、非言語的なコミュニケーション、およびふるまいに関する問題はその障害の一部として見落とされることも指摘されています。また、脳性麻痺は、発達障害などとともに高次脳機能障害という概念で繋がっており、その臨床症状には共通する特性があると考えられます。さらに、脳性麻痺児や発達障碍児の養育者の育児負担感やストレスの高さが指摘されていますが、自閉スペクトラム症特性がある脳性麻痺児の養育者の育児負担感やストレスについての調査はほとんどありません。本研究におけるデータ収集及び分析は完了しています。当該年度は、主に3つの論文投稿に取り組みました。1本目は、脳性麻痺児のASD特性について、2本目は脳性麻痺児のASD特性が養育者の育児負担感に与える影響、3本目は脳性麻痺児のASD特性と養育者のGHQとの関連についてです。これらは本研究の研究目的の要であり、研究実施計画の最終段階です。英文誌への投稿を実施し、査読結果に応じてスーパーバイズを受けながら適宜修正を加え、1本目は再度の投稿中及び2本目と3本目は投稿準備中です。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍を挟んでの2回の育児休業による一時中断を経て、継続して本研究に取り組んでいます。本研究についてのスーパーバイズを受けていた元大阪大学の永井教授が急逝されたことを受け、スーパーバイザーを探すことに少し時間を要しました。その後は、英文誌への投稿に取り組んでおり、査読ではコメント付の結果をいただきながら、修正を行い、再投稿を行っている状況です。査読では、本研究分野の研究が少なく、とても価値がある研究とのコメントをいただいていますが、脳性麻痺児におけるASD特性の評価のゴールドスタンダードがないなかでの萌芽的な側面をもつ研究内容であること、及びそれらの研究の特徴を踏まえた論文の書き表し方に工夫が必要であることが時間を要している理由と考えています。これらの課題については、スーパーバイズを受けながら、論文構成の見直し等を行い、時間を要しながらも確実に取り組みをすすめています。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も研究計画書に基づいて、英文誌への投稿を継続して行います。国内関連雑誌への投稿も考慮しますが、研究内容の特性上、英文誌への投稿へ引き続き取り組みます。現在も英文誌への投稿に取り組んでおり、査読ではコメント付の結果をいただきながら、修正を行い、再投稿を行っている状況です。査読では、本研究分野の研究が少なく、とても価値がある研究とのコメントをいただいていますが、脳性麻痺児におけるASD特性の評価のゴールドスタンダードがないなかでの萌芽的な側面をもつ研究内容であること、及びそれらの研究の特徴を踏まえた論文の書き表し方に工夫が必要であることが時間を要している理由と考えています。これらの課題については、スーパーバイズを受けながら、論文構成の見直し等を行い、時間を要しながらも確実に取り組みをすすめていく方針です。
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Report
(9 results)
Research Products
(3 results)
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[Book] 精神看護学2016
Author(s)
髙間さとみ 川野雅資
Total Pages
260
Publisher
PILAR PRESS
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