Project/Area Number |
15KT0077
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 特設分野 |
Research Field |
Constructive Systems Biology
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
五島 剛太 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (20447840)
|
Project Period (FY) |
2015-07-10 – 2018-03-31
|
Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2017)
|
Budget Amount *help |
¥18,070,000 (Direct Cost: ¥13,900,000、Indirect Cost: ¥4,170,000)
Fiscal Year 2018: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2017: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2016: ¥5,720,000 (Direct Cost: ¥4,400,000、Indirect Cost: ¥1,320,000)
Fiscal Year 2015: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
|
Keywords | スピンドル(紡錘体) / 染色体分配 / 微小管 / スピンドルタンパク質精製 |
Outline of Annual Research Achievements |
キネシン8は真核生物において保存されたモータータンパク質で、動原体微小管先端に局在し動原体微小管の長さ制御および染色体整列に重要な働きをする。しかし、このタンパク質によってどのように染色体整列が制御されるかについての詳細な機構はよく分かっていない。生化学的活性についても定まっていなかった。例えばヒトのキネシン8は微小管脱重合活性があるとする報告と、微小管伸縮を抑制するという報告がある。 本研究では前年度までに、ショウジョウバエにひとつだけ存在するキネシン8の生化学的活性を決定した。すなわち、キネシン8タンパク質全長を精製し、試験管内において伸び縮みする動的な微小管と反応させると、微小管の伸長から短縮に移行する「カタストロフ」と呼ばれる現象の頻度が上昇し、微小管の長さを制限した。さらに精製したキネシン8は微小管の短縮速度を減少させ、伸長、短縮いずれも起こらない、「ポーズ」と呼ばれる現象や、短縮から伸長に移行する「レスキュー」と呼ばれる現象の頻度を上昇させた。 今年度は、これらの活性がキネシン8の動原体機能にどう関与するかを明らかにすることを目指した。ショウジョウバエS2細胞においてキネシン8を欠損させると異常に長い動原体微小管が観察されるが、S2細胞においてキネシン8を欠損させ、さらに微小管重合阻害剤であるコルセミドを加え微小管の長さを制限したが、染色体整列異常の表現型をレスキューできなかった。このことから、キネシン8のカタストロフを促進する以外の機能も染色体整列に重要なことが示唆された。そこで、ショウジョウバエS2細胞においてキネシン8を欠損させ、動原体-微小管の結合を詳細に観察することにした。 研究は順調に進んだが、重複制限により、本研究課題は廃止となった。
|
Report
(3 results)
Research Products
(5 results)