“細胞内遺伝子検出システム“を用いる薬剤高速スクリーニング系の構築
Project/Area Number |
16011232
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山東 信介 京都大学, 工学研究科, 助手 (20346084)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥5,500,000 (Direct Cost: ¥5,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥5,500,000 (Direct Cost: ¥5,500,000)
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Keywords | ゲノム / 遺伝子 / アロステリック / DNAzyme / 診断 / FRET / 蛍光 / 細胞膜 |
Research Abstract |
"細胞膜内における遺伝子検出・診断"を可能にするプローブとして、申請者は標的核酸をアロステリックエフェクターとする自己切断核酸配列(TASC)を提案してきた。コンセプトとの実証は細胞外系における定量的な自己切断反応速度解析から確認することができたが、実際の細胞膜内での使用に向け、標的核酸非存在下における自発的自己切断速度の抑制が大きな障害となっていた。そこで、標的核酸存在下における自己切断速度を軽減するため、TASCシステム中にヘアピンロック構造を形成する核酸配列を導入することを計画した。実際にLocked-TASCシステムを合成し、その活性を測定したところ、およそ、20倍程度のON/OFF効率の上昇が見受けられた。本プローブを用いて大腸菌リボソーマルRNAの細胞膜内検出にも成功している。 本年度後半においては、自己切断能を持つ核酸配列の最適化、すなわち、konの飛躍的向上を目指すために、試験管内進化システム(SELEX)を行った。SELEXは2通りの核酸に対して行った。1つは従来法に従った、DNAを主構造としてもつTASCシステムのセレクションであり、もうひとつは、リボレギュレーターシステムへの応用を見越した完全RNA配列からなるTASCシステムである。どちらも現在セレクションを実施中であり、本セレクションによってより高度に進化した配列が得られるものと期待している。特に、後半のRNAを主構造に持つTASCシステムのセレクションは、蛍光消光分子を用いない細胞膜内遺伝子検出への応用が期待でき、当初の計画に大きく寄与するものと考えている。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)