Project/Area Number |
16011237
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
石田 靖雅 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教授 (10221756)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
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Keywords | ジーントラップ / ノックアウト・マウス / ES細胞 / マイクロアレイ / ゲノム・プロジェクト / UPATrap / nonsense-mediated mRNAdecay (NMD) / poly-Aトラップ |
Research Abstract |
ヒトやマウスのゲノム・プロジェクトの進展によって、近年おびただしい数の遺伝子が見出されつつあるが、いかにして効率良く、迅速にそれぞれの遺伝子の機能を解明して行くかが、我々に残された今後の大きな課題となっている。 2004年9月、国際的な共同研究計画「The Knockout Mouse Project」が発表された。遺伝子トラップと遺伝子ターゲティングの手法を組み合わせ、マウスES細胞中の全遺伝子を今後5年以内に破壊するべく、世界中の研究者に協力が呼びかけられたのである。まずその初期段階では、遺伝子トラップの手法を用い、ES細胞中のできるだけ多くの遺伝子を迅速に破壊することが提唱されているが、現在多くの研究者は、特に同細胞中で発現されていない遺伝子をランダムなトラップによって確実に不活性化することは困難だと考えている。 今回我々は、新たに開発した手法「UPATrap」を利用してnonsense-mediated mRNA decay (NMD)と呼ばれるmRNAサーベイランス機構を抑制すれば、遺伝子トラップのこの問題点を完全に克服することができる、という事実を見出した。我々が開発した新手法は、「The Knockout Mouse Project」の遂行にとり大きな障害となっているステップを乗り越えるのに役立つと考えられる。 この「UPATrap」法により、標的遺伝子のスペクトラムとベクターの挿入部位の両者に「偏り」が存在しない理想的な遺伝子トラップを行い、トラップされた遺伝子断片を用いてマイクロアレイを作製した。このようなマイクロアレイを利用すれば、おびただしい数の遺伝子の機能を効率良く、迅速に解明することが可能になる。
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