RNAエディティングによるゲノム情報の変換システム - 葉緑体ゲノムでの網羅的解析
Project/Area Number |
16011251
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
杉浦 昌弘 名古屋市立大学, 大学院・システム自然科学研究科, 教授 (80027044)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻井 宣彦 名古屋市立大学, 大学院・システム自然科学研究科, 講師 (00255233)
小保方 潤一 名古屋大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (50185667)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥6,500,000 (Direct Cost: ¥6,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥6,500,000)
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Keywords | 葉緑体 / RNAエディティング / in vitro系 / 進化システム / タバコ / エンドウ |
Research Abstract |
1)RNAエディティングのシス配列の同定 昨年度、開発に成功した蛍光標識ダイデオキシヌクレオチドとプライマー伸長法を組み合わせた新しい非RIアッセイ系である「in vitro RNAエディティング系」を用いて、光化学系のNADH脱水酵素サブユニットのmRNA上の19ヶ所のエディティング部位の効率を測定した。その結果35%の効率から活性が検出できないものまで部位によりエディティング効率が著しく異なることを明らかにした。次いで、効率の高いndhB-2とndhFのmRNAのエディティング部位についてシス配列の同定を行った。ndhB-2ではエディティング部位の上流から10から6ヌクレオチドの1ヶ所、次いでndhFでは上流40から36ヌクレオチドおよび上流15から下流6ヌクレオチドの2ヶ所がシス配列であることを決定した。これを基にエディティングの新しいモデルを考え出した。 2)RNAエディティングのトランス因子の同定・単離 UVクロスリンク法を用いて、ndhFとrpoBのmRNAのエディティング部位のトランス因子を82kDaと60kDaを同定した。psbE mRNAエディティングに対する56kDaのトランス因子を単離しMS/MS法でタンパク質の一次構造の決定を進め、いくつかのペプチド配列を得た。まだ充分ではないのでこれらの単離方法および一次構造決定に関する条件についてさらに検討・改良を試みた。 3)RNAエディティングの進化メカニズムの考察 栽培タバコ(Nicotiana tabacum)のエディティング部位をさらに同定し、ndhG mRNAで新しい部位2ヶ所を見出した。そのうちの1ヶ所は進化的に保有されないアミノ酸置換であった。更に双子葉植物のエンドウで葉緑体エディティング部位の体系的同定を進め、27ヶ所の部位を同定した。これらをタバコと比較しエディティング部位出現の進化的傾向を考察した。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)