ペプチド核酸型蛍光プローブを用いた生体中遺伝子発現の定量化に関する研究
Project/Area Number |
16011254
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
池田 壽文 大阪大学, 大学院・薬学研究科, 特任講師 (70322493)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥7,200,000 (Direct Cost: ¥7,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥7,200,000 (Direct Cost: ¥7,200,000)
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Keywords | 可視化 / ナノバイオ / 核酸 / 細胞・組織 / 発現制御 |
Research Abstract |
本研究者は、新規に開発した細胞膜透過性蛍光PNAプローブを用いた生細胞中に発現しているmRNAの逐次定量法の開発を平成15年度に引き続き目指した。 (1)特定遺伝子に対応した細胞膜透過性蛍光PNAプローブの合成に成功した。細胞膜透過性蛍光PNAプローブの設計に必要な各種ビルディングブロックとその製法及び細胞膜透過性蛍光PNAプローブの細胞導入等分子生物学的応用に関する特許出願のうち、昨年12月にUS特許を取得できた。現在、生態系で代謝されにくい蛍光プローブの開発が急ピッチで進む中、US特許取得により、我々の研究成果が独自性の高いものであることを確認できた。 (2)細胞膜透過性蛍光PNAプローブの生細胞への導入実験を行った。モデル系.として、既に実験系を確立している神経細胞を用いた。その結果、本PNAプローブが前処理や後処理を必要としないことに加え、a)標的を捕捉出来なかった過剰なプローブは細胞外に排出可能であること、b)細胞内局在化が可能であること、を証明した。細胞外排出できるということと酵素分解に耐えうるということを考え合わせると、今回新規に開発した細胞膜透過性蛍光PNAプローブは、FISHのみならずWISHに対応可能であることを証明できたことになり、今後1分子イメージング技術等の開発などへ幅広く展開できることを示唆した内容となった。 以上、複数の細胞膜透過性蛍光PNAプローブによる同時検出に関する技術開発を行い、生細胞中の複数同時遺伝子発現量の定量化を確立し、当初予定していた研究目的は達成できた。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)