Project/Area Number |
16012215
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
喜多村 健 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (90010470)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堤 剛 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (90302851)
八島 隆俊 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助手 (50372438)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
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Keywords | 遺伝子 / ゲノム / 神経科学 / 脳・神経 / 脳神経疾患 |
Research Abstract |
本研究の目的は、遺伝性感音難聴者を対象にして連鎖解析を施行し、難聴遺伝子座を同定することにある。原因不明の難聴症例については、既知の難聴遺伝子変異の有無を検討する。難聴遺伝子変異が同定された症例の聴覚、前庭機能解析を行い、難聴遺伝子による表現型を病理学的検討も含めて行う。実験動物モデルでは、老化促進マウスと内耳奇形マウスの内耳機能・内耳組織を解析し、原因遺伝子の同定と機能解析を行う。これらのヒトと実験動物モデルの研究により、聴覚・平衡感覚の生理学的機能の解明を行う。 今年度で得られた実績としては、難聴遺伝子変異の検討を行い、低音障害型感音難聴者を対象にしてWFS1遺伝子変異を同定した。ミトコンドリア遺伝子変異1555による難聴を聴覚検査で詳細に検索し、内耳有毛細胞の病変を想定した(Laryngoscope 2004)。第1鯉弓由来による外耳・中耳・内耳障害(Branchio-Oto症候群)、さらに腎障害が加わったBranchio-Oto-Renal症候群の原因遺伝子であるEYA1遺伝子はホメオボックス遺伝子であるSIX1遺伝子と共同して機能することが知られている。本研究で、six1ノックアウトマウスでは内耳の発生・分化がみられず、six1遺伝子は内耳発生に必須であると証明した(Development 2004)。また、本研究で、Branchio-Oto症候群において、EYA1遺伝子変異のみならず、SIX1遺伝子変異も同定された。six1ノックアウトマウスでは内耳の発生自体が障害されるが、ヒトにおいては比較的軽微な障害である点は、遺伝子型-表現型を考慮する際に重要なデータとなる。4世代にわたる常染色体優性遺伝難聴家系の難聴遺伝子座が、新規である可能性が高く解析を開始した。加齢性難聴実験動物モデルで、ah1遺伝子による難聴と内耳組織変化を検討した。この遺伝子が、cadherin23と深く関連していると想定されているため、非症候群性難聴症例のCDH23遺伝子変異の有無について解析を開始した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)