細胞マイクロアレイ法を用いた自己抗体遺伝子の同定および自己免疫疾患の病態解析
Project/Area Number |
16012219
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
岸 裕幸 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (60186210)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 正康 富山大学, 工学部, 教授 (70226554)
村口 篤 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (20174287)
杉山 英二 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (70179167)
清水 幸裕 富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (00235673)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥6,100,000 (Direct Cost: ¥6,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥6,100,000 (Direct Cost: ¥6,100,000)
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Keywords | 細胞マイクロアレイ法 / 自己抗体遺伝子 / 自己免疫疾患 |
Research Abstract |
重症筋無力症や甲状腺機能亢進症等に代表される自己免疫疾患はアセチルコリン受容体や甲状腺刺激ホルモン受容体などに対する自己抗体が産生されることにより引き起こされると考えられている。このような自己免疫疾患の発症には環境要因のほかに遺伝的要因が考えられる。遺伝的要因のひとつに抗体遺伝子の多型性が考えられるが、抗体遺伝子の多型性と自己免疫疾患の関連については未だ研究が進んでいない。 本研究は、自己免疫疾患患者の自己抗体を遺伝子レベルでハイスループットな解析を行うために、自己抗原特異的Bリンパ球のクローンレベルでの同定ならびに自己抗体遺伝子の取得ができるような細胞マイクロアレイ法の樹立およびそれを用いた自己免疫疾患の解析を目的とする。そのために、リンパ球が1個入るマイクロウェルで構成されたアレイを作製し、これを用いて抗原特異的リンパ球を検出する。 今回、細胞マイクロアレイ法の評価をニワトリ卵リゾチームに特異的な抗体遺伝子トランスジェニックマウスのBリンパ球を用い行った。その結果、0.1%の頻度の抗原特異的Bリンパ球の検出は問題なく行われることが示された。今後さらにシステムを改良することで検出の精度を上げていいきたいと考えている。 さらに、細胞マイクロアレイ法の実際的な応用としてB型肝炎ウィルス抗原(HBs抗原)により感作されされた健常人ボランティアの末梢血Bリンパ球を用い、抗原特異的Bリンパ球の検出条件の検討を行った。その結果、検出したBリンパ球より作製した抗体がHBs抗原に結合することを確認した。さらにこの抗体のHBウィルスのヒト肝細胞への感染を中和することを示す結果を得た。 今後このシステムを用いて抗体遺伝子の多型性と自己免疫疾患との関連について研究を進めたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)