Budget Amount *help |
¥4,500,000 (Direct Cost: ¥4,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥4,500,000 (Direct Cost: ¥4,500,000)
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Research Abstract |
本研究では,霊長類(サル)海馬体による場所情報の表現様式を明らかにするため,自由行動下で場所学習課題を遂行しているサルの海馬体から神経(ニューロンおよび脳波)活動を記録した.本年度の進捗状況は以下の通りである. 1.実験セットアップ:多チャネル神経活動記録・解析システムを,本研究に特化させるため最適化した.また,サルに場所学習課題を行わせるため,両端にフードディスペンサーの付いたサル用の直線走路を作製し,これとCCDカメラによる動物の位置追跡システムを組合せ,行動課題制御システムを構築した. 2.サルの馴化と場所学習課題の訓練:一頭のサルに,二週間の馴化後,場所学習課題の訓練を行った.場所学習課題では,サルが手掛り刺激(ランプ)の示すフードディスペンサーを選択しそこに行くと,報酬を獲得できるようになっている. 3.MRIおよび電気刺激による海馬体亜領域同定と電極の埋め込み:まず麻酔下でMRIを撮像後,貫通路に刺激電極を,また歯状回直上に誘発電位記録用電極を刺入した.記録電極を徐々に深部へと降ろしながら誘発電位を記録し,歯状回およびCA1領域の正確な脳座標を決定後,脳波およびニューロン活動記録用電極を,それぞれ,歯状回およびCA1領域に慢性埋め込みした. 4.神経活動記録:現在,上記の場所学習課題を遂行しているサルの海馬体からニューロン活動および脳波を同時記録し,それぞれ(ニューロンまたは脳波)の活動および活動相関の変化を解析しているところである.
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