Budget Amount *help |
¥14,200,000 (Direct Cost: ¥14,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥7,300,000 (Direct Cost: ¥7,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥6,900,000 (Direct Cost: ¥6,900,000)
|
Research Abstract |
本研究は,ウェアラブルコンピュータを用いて個人の主観的体験を記録することにより,その体験構造から人間の行動特性を明らかにすることを目的としている.本年度は,長時間の人生の記録,「ライフログ」を前提に,記録した大量の体験情報の再生手法を検討するため,時間・位置らを基準軸にした体験情報の再生手法の提案をした.また,体験者の発話記録を日常的に長期間記録し,発話情報を俯瞰的に捉えることで個人の生活行動のパターンを発見することができることを示した. 具体的には,多種類・大容量の体験情報を提示するための効率的手法として,情報の粒度を変えたインタフェースの検討を行った.これは,1日のシンポジウムを題材にして記録された様々な情報(俯瞰カメラ,音声,議事録,聴衆者の議事録メモ)を,時間軸の粒度(年,月,分,秒)を自在に制御することで,俯瞰して全体・詳細の把握ができるようにした.それにより,長期間の体験情報を各粒度により圧縮,提示することができ,長時間に及ぶ体験情報を再生するための有効な手段を示すことができた. また,小型GPSを用いた1年間の位置記録情報をもとに,研究室・自宅・駅など行動別のカテゴリー化を行い,長時間の体験情報を圧縮し,体験の俯瞰・構造化の検討を行った.これにより,日常行動と非日常行動の差別化,習慣的行動パターンの把握が可能であることが判明した.発話情報の記録は,約3ヶ月の発話情報を,統計的手法を用い,月別の発話量や発話量の時間軸遷移を提示することで,発話記録による生活行動パターンの推測の可能性を示唆することができた.
|