マクロファージ機能の人為的制御によるリーシュマニア症治療法の確立
Project/Area Number |
16017212
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
樗木 俊聡 秋田大学, 医学部, 教授 (50233200)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
手塚 裕之 秋田大学, 医学部, 助手 (30375258)
松田 信治 秋田大学, 医学部, 助教授 (70199800)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥12,800,000 (Direct Cost: ¥12,800,000)
Fiscal Year 2005: ¥6,400,000 (Direct Cost: ¥6,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥6,400,000 (Direct Cost: ¥6,400,000)
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Keywords | IRF-3 / IL-15 / I型IFNs / IFN-γ / Th1細胞 / 炎症性細胞 / 肉芽腫 |
Research Abstract |
平成16年度において、IL-15およびIRF3がL.majorの感染成立に重要な役割を担っていること、さらにIRF3^<-/->マウスでIL-15^<-/->マウスより劇的な感染防御効果(腫脹の軽減、虫体数やIFN-gの生産低下が著明)を示すことを明らかにした。平成17年度は、IRF3によって調節されているIL-15以外の因子としてI型IFNsに注目して研究を行い、以下の成果を得た。 1)L.major(2x10^6)を野生型マウスおよびI型IFNs反応性を欠くIFNAR1^<-/->マウス足蹄部に感染したところ、IFNAR1^<-/->マウスでは、野生型マウスに比べて同部位の腫脹が減弱していた。またRAG-2^<-/->マウスおよびIFNAR1^<-/->RAG-2^<-/->マウスを用いた実験では足蹄部の腫脹に有意差が観られないことから、IFNAR1^<-/->マウスに観られた腫脹の減弱は獲得免疫系、特にTh1細胞依存性であることが強く示唆された。 2)さらに感染8週後、各々のマウスの膝窩リンパ節および脾臓を採取し単核球を調整してin vitroでL.major抗原に対する応答性を検討した。その結果、IFNAR1^<-/->マウスのT細胞において野生型マウスより強いL.majo特異的増殖反応とIL-2およびIFN-γ生産の亢進が観察された。 以上の結果から、I型IFNsが機能できない環境下ではL.majorに対する感染防御免疫がより効率的に誘導されることが示された。従って、IRF3^<-/->マウスでIL-15^<-/->マウスより強い感染防御効果が観察されたのは、同マウスではIL-15だけでなくI型IFNsの生産も低下しているためと考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)