Project/Area Number |
16017217
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
清水 宣明 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (70261831)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 淳 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20321953)
星野 洪郎 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00107434)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥8,600,000 (Direct Cost: ¥8,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
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Keywords | GPCR / FML1 / D6 / HIV / SIV / コレセプター / 細胞指向性 / 臨床的意義 / 感染 / AIDS / 多様性 / 変異 |
Research Abstract |
【目的と意義】G蛋白質共役レセプター(GPCR)が、ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV-1)、同2型(HIV-2)、あるいはサル免疫不全ウイルス(SIVs)のコレセプター機能を有する。約15種類のGPCRにコレセプター活性が確認されているが、それらの生体内HIV-1感染における役割や臨床的意義は不明である。本研究では、我々がコレセプター活性を同定したケモカイン・レセプターD6、及びフォルミルペプチド・レセプターFML1の機能解析を行った。 【方法】発現ベクターpCX-bsrにクローニングしたD6、及びFMI1の蛋白質コード領域に、PCR法を用いて欠失、及びアミノ酸置換変異を導入し、CD4を発現させたヒトglioma由来NP-2/CD4細胞株に導入して、HIV/SIV感染感受性を解析した。 【結果】D6発現NP-2/CD4細胞は、R5-X4型2重指向性HIV-1株(GUN-1WT、GUN-4WT、GUN-7WT)に感受性を示したが、R5-GPR1型株(GUN-1v、GUN-4v、GUN-7v)、R5型株(Ba-L、SF162)、およびX4型株(IIIB)に対しては非感受性であった。また、HIV-2株(CBL23、ROD/B、SBL6669)及びSIV株(mac251、mndGB-1)に対する感受性も低かった。FML1発現NP-2/CD4細胞は、GUN-4V株とGUN-7WT株に感受性を示した。用いたHIV-2株、及びSIVmndGB-1株にも高い感受性を示した。また、いくつかのHIV-1臨床分離株に対して高い感受性を示した。 【考察】D6およびFML1は、HIV-1、HIV-2、あるいはSIVのコレセプターとして、CD4依存的に機能する。特に、FML1をコレセプターとして効率良く利用するHIV-1臨床分離株が認められることから、生体内HIV-1感染における関与が注目される。
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