Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
有効な獲得免疫の鍵の一つであるクラススイッチ組み換え(CSR)と体細胞突然変異(SHM)反応の分子機構を解明する為、両反応に必須の分子であるActivation Induced Deaminase(AID)に焦点を当てて解析を行う。(1)CSR又はSHM特異的に働く優勢抑制型変異体/ペプチドの探索それに付帯してCSRに必要だがSHMには必須でないAIDのC末端領域に結合すると予想される因子の同定。(2)AIDの細胞内局在の解析とそれを規定する機構の解明、ならびにそのCSR SHM活性との関連の探索。(3)SHMにおけるAID発現後の新規のタンパク質合成の必要性の有無の確認。を目指す。(結果および考察)我々は、AIDの細胞内局在の解析とそれを規定する機構の解明、ならびにそのCSR SHM活性との関連の探索のため、野生型並びに変異を持つAIDとGFPの融合タンパク質を多数作成し、細胞内局在を決める領域を決定した。その結果AIDはN末端側に弱い核移行シグナル。C末端側に核排出シグナルを持ち、核と細胞質を行き来する事を明らかにした。核外移行はCRM1依存性である。AIDのC末端側領域はCSRに重要だがSHMには必須ではない。逆にCSR活性は維持されるがSHMのみが失われる変異があるかどうかをランダムに変異を導入したAIDを用いて検討した。その結果、N末端側の部分にSHMに重要だがCSRに必須でない部分がある事を見いだした。CSRとSHMには、それぞれ異なる補因子がN末端C末端に結合する事を示唆すると考えた。Estrogen受容体との融合により活性誘導できるAIDを用い、CSR及びSHM誘導で生ずる特異的DNA切断を、ヒストンH2AXリン酸化を指標に検出できる系を確立した。その系に於いてDNA切断はAID活性化後の蛋白合成を必要とする事が明らかとなった。
All 2006 2005 2004
All Journal Article (9 results)
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