日本および欧米における金唐革紙の製造・流通に関する歴史的研究
Project/Area Number |
16018202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Humanities and Social Sciences
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Research Institution | Tsuda College |
Principal Investigator |
井田 靖子 (菅 靖子) 津田塾大学, 学芸学部, 助教授 (20312910)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 室内装飾 / デザイン / 金唐革紙 / イギリス / 日本 |
Research Abstract |
・下記の所蔵先において、19世紀の金唐革紙・擬革紙にかんする雑誌記事・文献の収集を行った:National Art Library (London)、Bibliothec Nationale de Paris (Paris)、東京大学図書館。また、関連資料を金唐紙研究所(東京都)、お札と切手の博物館(東京都)にて検証した。 ・国内に残存する金唐革紙の検証を、長野県岡谷市にある旧林家住宅にて行った。 ・ベルギーの建築物保存・修復研究者ウィヴィン・ワイリエス氏(Institute Royal du Patrimoine Artistique職員)を招へいした。これにより、ベルギーにおける金唐革紙の保存状態や用いられていたパタンデザインの種類などにかんする情報交換が実現し、金唐革紙の消費文化に関する新たな知見が双方にもたらされた。とりわけ、前年度にデータの収集を行った紙の博物館およびお札と切手の博物館が所蔵する版木ロールの拓本のデザインをもとに、ベルギーに現存するパタンとの照合を行うことができた。 ・本年度は、日本にとっての金唐革紙という製品の文化的意味の考察をすすめ、2005年11月に開催された国際デザイン会議(台湾)(論文のみ発表)で発表した論文にまとめた。また、11月には津田塾大学交流館において、公開講演「ジャポニスムと室内装飾-オスカー・ワイルドを魅了した金唐革紙」を実施した。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)