Project/Area Number |
16021229
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
篠原 彰 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (00252578)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥6,100,000 (Direct Cost: ¥6,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥6,100,000 (Direct Cost: ¥6,100,000)
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Keywords | 相同組換え / DNA修復 / ゲノム安定化 |
Research Abstract |
DNAの交換反応である相同組換えは体細胞分裂期にはゲノムの傷を修復する事でゲノムの安定化に寄与している。相同組換えの破綻はゲノムの不安定化を引き起こし、発癌の原因になる。真核生物における分子メカニズムを理解するため、細胞内での組換え反応を、出芽酵母をモデル系として解析する系を構築している。細胞内で部位特異的に組換えを誘発し、その部位をGFPで可視化する事で、その部位に結合する組換え蛋白質の挙動(集合、解離反応)を捉える事に成功した。その結果、従来の生化学的解析とは異なる組換えの分子メカニズムを示唆する結果を得る事が出来た。その中で蛋白質の解離反応がDNAの変換反応に共役している事、組換えに中心的な役割を果たすRad52蛋白質が組換え反応に3つの異なる過程に関わることを示唆する結果を得た。特に、組換えの中心的な反応である相同鎖検索、交換反応はRad51単独でなく、Rad51-Rad52複合体によって行われると推測された。このような知見は真核生物の組換えの分子メカニズムを知る上で大きく貢献した。また、同様な系を用いて、DNA損傷チェックポイント因子の局在も解析した所、組換えに関わる蛋白質と同一の挙動をとる事も分かった。このように核内での組換えに関わる蛋白質の動きを解析する系は有用であり、減数分裂期組換え、あるいは高等真核生物の組換えを解析する上でも有効であると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)