白血病モデルマウスよりの白血病幹細胞の同定とその性状の解析
Project/Area Number |
16021245
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
奥野 豊 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助手 (80363539)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
麻生 範雄 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助教授 (50175171)
畑 裕之 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 講師 (70271129)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 白血病幹細胞 / CD34 / Flt3-ITD |
Research Abstract |
Flt3-ITDをレトロウイルスベクター(MSCV-IRES-GFP)でIL-3依存性血液細胞株であるBaF3細胞に導入するとBaF3細胞は1L-3非依存性に増殖するようになった。白血病には、チロシンキナーゼなどの細胞周期を正に制御する遺伝子異常と、血球分化に必須の転写因子等の異常による分化停止の少なくとも2つ以上の遺伝子異常がその発症に必要と考えられている。転写異常である急性骨髄性白血病のt(16;21)よりFUS-ERG融合遺伝子も単離しMSCV-HRES-GFPベクターに組み込みBaF3細胞に導入すると、FUS-ERGのみでは1L-3非依存性に増殖しなかった。このことより転写因子の融合蛋白であるFUS-ERGは細胞増殖シグナルを引き起こすのではなく分化停止に働いているのではないかと推測された。一方、Flt3 ITD mutantを導入して白血病を発症するためにはBulb/cのバックグラウンドが必要で白血病幹細胞を同定するために用いるFVB/NバックグラウンドのヒトCD34トランスジェニックマウスを6回のバッククロスを重ねてほぼ純粋なBulb/cバックグラウンドにした。実際にバッククロス後にhuman CD34を発現しているのをmouse CD34との二重染色にて確認した。このマウスを5-FU処理後に骨髄細胞を採取し、レトロウイルスベクターを用いて:Flt3-ITD mutant単独あるいはFUS-ERGと組み合わせてin vitroで導入しこれを同種の野生型のBulb/cレシピエントマウスに移植した。次に白血病マウスの骨髄細胞をFACS sorterを用いてヒトCD34陽性分画と陰性分画とに分けさらにSca-1,Mac-1,Gr-1などのマーカーにて白血病マウスの骨髄細胞を細分画し骨髄移植に用いることにより白血病幹細胞を同定すると同時にその性質を解析する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Potential autoregulation of transcription factor PU.1 by an upstream regulatory element.2005
Author(s)
Okuno Y, Huang G, Rosenberg F, Evans EK, Radomska HS, Iwasaki H, Akashi K, Moreau-Gachelin F, Li Y, Zhang P, Gottgens B, Tenen DG.
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Journal Title
Molecular Cellular Biology 25
Pages: 2832-2845
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