治療遺伝子発現型の増殖性遺伝子組換えヘルペスウイルスベクターの開発
Project/Area Number |
16023218
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤堂 具紀 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80272566)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲生 靖 東京大学, 医学部附属病院, 研究拠点形成特任教員 (50372371)
田中 実 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (50332581)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
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Keywords | ウイルス療法 / ウイルスベクター / 単純ヘルペスルスI型 / 遺伝子治療 / 腫瘍免疫 / 癌 |
Research Abstract |
本研究は、ウイルスゲノムを遺伝子工学的に改変し、癌細胞で選択的に複製する単純ヘルペスウイルスI型(HSV1)を作製して、抗腫瘍効果が高く且つ安全で臨床応用可能な新しい治療ベクターの研究開発を目的とした。特に、三重変異を有する第三世代HSV-1のG47を基本骨格として、治療遺伝子を発現する増殖性「武装」遺伝子組換えHSV-1を作製し、癌治療に対する有効性を評価した。BAC(bacterial artificial chromosome)プラズミドと2つのrecombinase系を利用し、G47のICP6遺伝子欠失部位に任意の治療遺伝子を組み込めるHSV-1ベクター作製系を確立した。このBACシステムにより、従来遺伝子組換えHSV-1の作製に長期間要していたところを、短期間で容易に作製し、且つ複数の治療遺伝子を挿入することが可能となった。この系を用い、まずG47のICP6遺伝子をinsertion inactivationからdeletionに改良したT-01を作製した。更に、T-01にマウスIL-12遺伝子を挿入したT-mfIL12を作製した。HSV1が腫瘍内で複製することに伴って特異的抗腫瘍免疫を惹起することから、免疫刺激遺伝子を治療遺伝子とする「武装」遺伝子組換えHSV-1は、抗腫瘍効果が増強すると期待された。実際、HSV-1に感受性の高いA/Jマウスと、同系で低免疫原性のNeuro2a神経芽腫細胞を用い、皮下腫瘍モデルで効果を検討したところ、両側皮下腫瘍の片側への腫瘍内投与にて、両側いずれの腫瘍に対してもT-mfIL12はT-01に比べ有意に大きな抗腫瘍効果を示した。T-mfIL12はまた、T-01では無効であった静脈内投与でも、皮下腫瘍に対し抗腫瘍効果を示した。治療遺伝子発現型の増殖型遺伝子組換えHSV-1は、新たな癌治療のツールとして高い発展性を有することが示された。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)