バイオインフォマティクスを応用した新規血管新生抑制因子の探索
Project/Area Number |
16023224
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
七里 眞義 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教授 (10206097)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
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Keywords | 完全長ヒトcDNA / バイオインフォマティクス / 分泌性蛋白 / 血管新生抑制シグナル / シグナル配列 / ペプチド / 血管内皮細胞 / プロセシング |
Research Abstract |
各種の生体情報処理技術を駆使して既存の完全長ヒトcDNAデータベースなどに登録された配列を検索し、構造上シグナル配列を有して分泌性蛋白をコードし、さらにプロセシングを受けることが推測され、かつ細胞外への分泌が示唆される遺伝子配列を選択した。これらのペプチド、および関連配列を中心に化学合成し、その中から強力な抗腫瘍作用を示すペプチド性因子を同定する目的のために、エンドスタチンによる血管内皮細胞に特異的な細胞内応答である「血管新生抑制シグナル」を惹起するものを選択することにより、新規血管新生抑制性生理活性因子となりうる可能性のあるペプチドをスクリーニングし、陽性を示すペプチドのヒト組織での発現を検討した。内因性と推測される合成ペプチドおよびそれらの関連人工ペプチドの中にも同様のシグナルを示すものが一定の頻度で存在することが明らかになり、現在、これらの中から強力な抗腫瘍作用を示すものを探索する過程にある。さらに、これらのペプチド性因子あるいは拮抗薬などが有用な抗腫瘍薬となるためには、副作用を含む様々な生体内作用、細胞内情報伝達系などを検討しなければならない。そのための基礎的検討も併行して行った。今回の研究により200種類を超えるペプチドをバイオインフォマティクスによって選択して新たに合成して、1年間の研究期間で予定していた検討の大部分を効率的に行うことができた。今後、本法を用いることによりさらに大量の候補因子からより強力な物質を選択できる可能性が高まった。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)