Project/Area Number |
16023225
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
済木 育夫 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 教授 (80133776)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻井 宏明 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 助教授 (00345571)
小泉 桂一 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 助手 (10334715)
義江 修 近畿大学, 医学部, 教授 (10166910)
稗島 州男 近畿大学, 医学部, 講師 (10322570)
中山 隆志 近畿大学, 医学部, 講師 (60319663)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥5,900,000 (Direct Cost: ¥5,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥5,900,000 (Direct Cost: ¥5,900,000)
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Keywords | ケモカイン / 肺がん / リンパ節転移 |
Research Abstract |
1.マウス肺がんのリンパ節転移に対するCCR7の発現とCCL21/Secondary Lymphoid-tissue Chemokine (SLC)による運動能の亢進 本研究では、同様にC57BL/6マウスにリンパ節転移を引き起こす肺がん細胞(LLC)を用いて、CCL21及びCCR7とリンパ節転移との関連性について検討した。その結果、LLC細胞におけるCCR7の発現がmRNAレベルで確認され、運動能についてもCCL21の濃度に依存して亢進することが明らかとなった。更に、CXCR5、CXCR6の発現も確認され、それぞれの受容体に対するケモカインにより、濃度依存的に運動能の亢進が確認出来た結果から、CCR7以外にもリンパ節転移に関与する新たな受容体を同定するに到った。種々がん細胞のリンパ節転移は、リンパ管新生の惹起により亢進することが明らかとなってきている。(発表論文1.) 2.リンパ節転移性マウス肺がん細胞(LLC)に対するCCL21によるシグナル伝達系の解明 上記(1)でリンパ節転移性マウス肺がん細胞(LLC)にCCR7の発現が確認されたことで、次に、CCL21によるシグナル伝達系の解明を、行った。その結果、細胞増殖や生存に関与するシグナル伝達分子であるAkt及びErkのリン酸化の亢進が確認できた。今回、我々はAkt及びErk分子により、マウス結腸がんの肺転移が制御されている事を報告した。(発表論文2-3.) 3.がん細胞におけるケモカイン受容体、CCR7の発現亢進メカニズムの解明 現在までに、ケモカイン受容体の発現とがん転移の関連性に関する研究は、著しい知見の集積がなされている現在ではあるが、がん細胞におけるケモカイン受容体発現亢進のメカニズムは全く解明されていない。最近我々は、サイトカインががん転移を含むがん細胞の増悪化を引き起こすことを報告した。(発表論文3.)
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