新しい概念「テロメアノット」形成に基づいたテロメラーゼ阻害剤の開発
Project/Area Number |
16023234
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中谷 和彦 京都大学, 工学研究科, 助教授 (70237303)
|
Project Period (FY) |
2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥5,900,000 (Direct Cost: ¥5,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥5,900,000 (Direct Cost: ¥5,900,000)
|
Keywords | テロメア / がん細胞パネル / TRAPアッセイ |
Research Abstract |
本年度は、(1)ナフチリジンダイマーによるin vitro抗がん活性評価。(2)ナフチリジンテトラマーの構造最適化。(3)新規ナフチリジンテトラマーの分子設計と合成に重点をおき研究を進めた。グアニン-グアニンミスマッチに強く結合する合成低分子「ナフチリジンダイマー」がヒトテロメア配列5'-TTAGG-3'に強く結合するという発見に基づいて、ナフチリジンダイマーならびにその2量体によるテロメラーゼ伸長阻害を検討してきた。ナフチリジンダイマーは、ヒト培養がん細胞パネルによるスクリーニングにより、有効濃度が十分に低く(G150,-5.32)、Differential growth inhibitionがやや弱いながら認められた。既存の抗癌剤との作用機序の類似性はCompare Marginalであった。ナフチリジンダイマーに関しては現在Xenograftによるin vivo抗腫瘍効果の検定を依頼している。ナフチリジンダイマーの2量体となる「ナフチリジンテトラマー」は、テロメア配列に2:1の結合比で複合体を形成し、TRAPアッセイからテロメラーゼによるテロメア伸長反応をダイマーより低濃度で阻害する。ナフチリジンダイマーの抗がん活性評価からナフチリジンテトラマーの抗がん活性評価のため、低い水溶性の改善を試みた。リンカー部位をアルキル基からアミノ基を有する構造に代えたところ、水溶性は向上したが、テロメア配列への結合能は低下した。現在リンカー構造の最適化による結合能のさらなる増強と水溶性の向上を検討している。
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)