新たな動物モデルを用いた同種造血幹細胞移植の前処置最適化の検討
Project/Area Number |
16023244
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
内田 直之 愛媛大学, 医学部附属病院, 助手 (80359926)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
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Keywords | 移植・再生医療 / 癌 / 細胞・組織 / トランスレーショナルリサーチ / 免疫学 |
Research Abstract |
[目的]骨髄非破壊的同種造血幹細胞移植の前処置の強度の最適化を測る目的の動物モデル構築を試みる。 [方法]準致死的放射線照射(4.5Gy)後のNOD/scidマウスに白血病患者末梢血・骨髄やヒト白血病細胞株HL60細胞を注入し、3〜5週後にヒト臍帯血を1.5〜4.5GyのX線照射後に輸注し、その抗白血病効果を検討した。 [結果]HL60細胞を注入したマウスで臍帯血輸注時4.5Gy放射線照射したマウス5例全例が輸注後60日目までに死亡したが、1.5Gy照射マウスの5例中2例が103日目の現在も生存していた。検索できた8例中7例のマウス骨髄中にヒト細胞が検出でき、その90%以上は臍帯血由来細胞であった。ヒト白血病患者末梢血細胞(芽球98%)を注入したマウスでも同様に4.5Gyと3.0Gyで検討したところ臍帯血移植後46日現在で4.5Gy群5例中2例、3.0Gy群で5例中4例が生存しており、高線量で生存率が低い傾向であった。現在キメリズム解析が進行中である。 [結語]今回の検討では、臍帯血輸注前の放射線総線量の低いマウスでヒト細胞の生着は十分許容すると同時に生存率が高かった。生着を許容するに十分な前処置を行うことで、十分な抗白血病作用を発揮できる可能性が示唆された。本モデルを用いて、臍帯血移植予定患者由来白血病細胞と移植に用いる臍帯血細胞を使って移植前処置強度をより客観的に評価できるようになることが期待される。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Transcriptional downregulation of DC-SIGN in human herpesvirus 6-infected dendritic cells.2004
Author(s)
Niiya H, Azuma T, Jin L, Uchida N, Inoue A, Hasegawa H, Fujita S, Tohyama H, Hashimato K, Yasukawa, M
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Journal Title
Journal of general virology 85
Pages: 2639-2639
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