効果的な細胞内移行能を発現するヘッド-テイル型ポリカチオンベクターの開発
Project/Area Number |
16023262
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
原田 敦史 大阪府立大学, 工学研究科, 講師 (50302774)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥4,500,000 (Direct Cost: ¥4,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥4,500,000 (Direct Cost: ¥4,500,000)
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Keywords | 遺伝子ベクター / ポリカチオン / ポリリシン / ポリアミドアミンデンドロン / ポリプレックス / ヘッド-テイル構造 |
Research Abstract |
本研究では、新規な分子骨格を有するポリカチオンベクターとして、ヘッド部にポリアミドアミンデンドロン、テイル部にポリ-L-リシンを有するヘッド-テイル型ポリカチオンの開発を行った。ヘッド-テイル型ポリカチオンのテイル部であるポリ-L-リシンはDNAと安定なコンプレックス形成をすることが知られている。このテイル部にヘッド部としてプロトンスポンジ効果を示すと期待されるポリアミドアミンデンドロンを導入することによって、効果的な細胞内移行能が付与される。このようなヘッド-テイル型ポリカチオンは、一方のアミノ基が保護されたエチレンジアミンからポリアミドアミンデンドロンを伸張させた後、保護基を除去し、そのアミノ基からリシンのN-カルボン酸無水物を開環重合することによって合成された。得られたヘッド-テイル型ポリカチオンについて酸塩基滴定を行った結果、pH変化に対して二つの独立したプロトン化過程があることが示唆された。この二つの過程は、ヘッド部であるポリアミドアミンデンドロンと、テイル部のポリ-L-リシンによるものであると考えられる。得られたヘッド-テイル型ポリカチオンはplasmid DNAと安定なコンプレックス形成をすることが確認された。このヘッド-テイル型ポリカチオンは細胞内移行能だけでなく、ヘッド部の先端にリガンド分子を導入することも可能であり、標的認識能の付与も可能であることから、多機能型遺伝子ベクターとして有用なものであると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)