血中8-イソプロスタン値とがん罹患に関する前向きコーホート研究
Project/Area Number |
16024202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
栗山 進一 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (90361071)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Keywords | 酸化ストレス / 8-イソプロスタン / 癌 / 罹患 / コーホート研究 |
Research Abstract |
8-イソプロスタンは生体内酸化ストレス状態のバイオマーカーである。2002年に実施した仙台市鶴ヶ谷地区在住高齢者(70歳以上)を対象とする総合的心身機能評価(Comprehensive Geriatric Assessment : CGA)参加者で追跡調査可能な者(国民健康保険加入者)を対象に、研究に際して測定された血中8-イソプロスタン値とがん罹患との関連を、採録調査による追跡調査にもとづき検討した。890名を2年間追跡し、総観察人年1713.9人年で38例のがん罹患を観察した。血中8-イソプロスタン値によって対象者を3群に分け、低値群を基準とし、Cox比例ハザードモデルを用いて各群の相対危険度を算出した。性、年齢、body mass index、糖尿病、高血圧、非食事性抗酸化物質の摂取、喫煙、飲酒、自己健康感、身体機能を補正した全がん罹患に関する相対危険度(95%信頼区間)は、8-イソプロスタン低値群を基準とすると、8-イソプロスタン中間群では0.79(0.36-1.72)、8-イソプロスタン高値群では0.42(0.18-1.00)(傾向性のP値=0.049)と統計学的に有意な負の関連がみられた。以上の結果から、血中8-イソプロスタン値は、がんリスク予測バイオマーカーとしてその低値が意義を持つことになる可能性が示唆されたが、がん罹患総数38例であるためこの結果が偶然である可能性は否定できない。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)