北欧極北民族における脂質関連がんの発生と環境・宿主要因の解明
Project/Area Number |
16024203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
妹尾 春樹 秋田大学, 医学部, 教授 (90171355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
佐藤 充 秋田大学, 医学部, 助教授 (60226008)
入江 俊明 秋田大学, 医学部, 助手 (90231167)
東 伸好 秋田大学, 医学部, 助手 (60361218)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥5,000,000 (Direct Cost: ¥5,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥5,000,000 (Direct Cost: ¥5,000,000)
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Keywords | イヌイット / 脂肪 / グリーンランド / モンゴロイド / 結腸がん / 脂質代謝関連遺伝子 / 自然環境 / 食物 |
Research Abstract |
平成16年7月から8月にわたってグリーンランドの東岸、北極圏にあるイヌイットの町であるイトコトミット(人口約500、Ittoqqortoormiit、デンマーク語ではScorebysund)に研究協力者であるオスロ大学医学部のR.ブロムホフ教授(栄養生化学)、C.A.ドレボン教授(分子栄養学)、J.O.モスコウグ教授(分子生物学)とともに赴き現地調査した。イヌイットに関してはすでにデンマークがん登録資料などによってがんや心臓血管疾患の死因調査が進んでいる。それらの研究の際に得られたデータを利用可能であり、これらのデータの一部をイトコトミット病院Jens Christian Knudsen医師を介して入手した。1968年から2004年までがん死亡は45例であり、そのうち男性18人、女性27人であった。男性では肺がんが5例、胆道がん、鼻咽頭がん、急性白血病が各2例で、直腸がん、皮膚メラノーマ、膀胱がん、膵臓がん、脊髄のノイリノーマ、結腸がん、悪性リンパ腫が各1例であった。一方、女性では子宮頸部がんが9例、子宮体部がんが1例、子宮がんが1例であり、卵巣がんと肺がんがそれぞれ3例であった。また、膵臓がん、がん性腹膜炎、乳がんが各2例であり、結腸がん、十二指腸がん、直腸がん、hypernephromaが各1例であった。現地のハンターであるHjelmer Hammeken氏やJorgen Arke氏、Emil Hammeken氏、Christian Hammeken氏の協力を得て、イヌイットの生活の様子、歴史、自然環境、食物等を調査した。イヌイットはホッキョクグマやアザラシ、イッカクなどから脂肪を多量に摂取していることが明らかになった。さらに現地における研究の準備は整えた。すなわち現地調査に参加したR.ブロムホフ教授、C.A.ドレボン教授、J.O.モスコウグ教授と詳細な研究打ち合わせをおこない平成17年7月から8月にわたって現地にて試料収集する予定となった。とくに脂質代謝関連遺伝子の変異と多型の解析に重点を置いて研究を展開することとなった。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)