Project/Area Number |
16024215
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
柴田 義貞 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40010954)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 俊一 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30200679)
中島 正洋 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (50284683)
本田 純久 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (90244053)
|
Project Period (FY) |
2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥4,700,000 (Direct Cost: ¥4,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥4,700,000 (Direct Cost: ¥4,700,000)
|
Keywords | チェルノブイリ / 小児甲状腺がん / 症例対照研究 / 遺伝子異常 / 細胞内情報伝達系 / 国際甲状腺組織登録バンク / 国際研究者交流 / ベラルーシ:ロシア:ウクライナ |
Research Abstract |
小児期にチェルノブイリ事故に被災した人々に激増している甲状腺がんについて、放射線被曝の影響の有無を解明することを目的として、国際機関および旧ソ連の研究機関と共同して小児甲状腺がんの症例対照研究および被ばく者集団の追跡調査を実施するとともに、国際甲状腺組織登録バンクの運営に積極的に関与し、各種甲状腺がん関連遺伝子の解析を行い、主として以下の成果を得た。 1.小児甲状腺がん組織を用いて分子生物学的解析を行い、Braf異常頻度が成人に比し低く、この遺伝子異常に対する放射線の影響が否定的であることを示した。 2.過剰ヨウ素摂取による甲状腺のヨウ素飽和を示し、緊急被曝時における安定ヨウ素摂取の内部被ばく低減効果を実証した。 3.甲状腺疾患とmtDNA異常との関連を精査し、mtDNA異常の特異的パターンの検出は困難でも、チェルノブイリ症例の集積により放射線刻印遺伝子異常発見が可能となることを示唆した。 4.複数の遺伝子発現パターンに基づくRT-PCRで解析可能、簡便かつ高感度の、甲状腺乳頭癌遺伝子診断法の臨床応用の可能性を検討し、甲状腺がんの分子標的および免疫療法の基礎的検討を行った。 5.ロシア連邦で小児期にチェルノブイリ事故に被災した約2,500人の個人被曝線量を推定し、放射線による非がん甲状腺疾患リスクの推定を試みた。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)