Project/Area Number |
16024218
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
神保 孝一 札幌医科大学, 医学部, 教授 (30094238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 利春 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (50167706)
小海 康夫 札幌医科大学, 医学部, 教授 (20178239)
斎田 俊明 信州大学, 医学部, 教授 (10010381)
影下 登志郎 熊本大学, 医学薬学研究部, 助教授 (20152605)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥7,900,000 (Direct Cost: ¥7,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥7,900,000 (Direct Cost: ¥7,900,000)
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Keywords | melanoma / transcription factor / epidemiology / melanocortin receptor / cyclin D1 |
Research Abstract |
I.日本人メラノーマとメラノサイト関連転写因子の発現:(1)日本人メラノーマ(ALM)6例から原発巣と転移巣を得、DNA microarrayの解析を始めた。個々のサンプルから8,300遺伝子の転写レベルを検索し、(2)原発巣と転移巣の各々に特異的には発現する遺伝子のうち10倍以上の転移>原発を示すcDNAが39種、10倍以上の転移<原発を示すcDNAが20種、また、20倍以上の転移>原発を示すcDNAが15種、20倍以上の転移<原発を示すcDNAが9種見い出された。(3)とくに、転移巣で発現が20倍以上低下した遺伝子群は細胞表面蛋白質、シグナル伝達経路蛋白質、癌抑制遺伝子産物、メラノサイト特異蛋白質などをコードする興味深い遺伝子を含んでいた。殊にこれらの遺伝子中50%が何らかのつながりでメラノサイト関連転写因子と関係していた。(4)これらのcDNAよりPCRプライマーを作製し、RT-PCRによって、原発メラノーマ組織と転移メラノーマ組織間で共通に発現レベルの促進あるいは抑制のあるものを選択中である。また、抗体の入手可能なものについては、パラフィンあるいは凍結切片で発現の解析を行っている。(5)新しい知見として得られたメラノサイト転写因子の一つであるWNTシグナルの下流の標的遺伝子であるCyclin D1とRbの共発現とメラノーマ患者との予後・5年生存率をKaplan Maier法にて比較した所、明らかに異なる傾向(p<0.1)が認められた。現在Wnt signal,β Catenin, CyclinD1bの発現との関係と個々のメラノーマ患者背景因子を検索し白人と日本人との特異性を検討中である。 II.日本人メラノーマのMC1Rの多型::欧米白人のメラノーマにおいては、MC1Rの多型が高頻度(30種類以上)に報告されているが、日本人におけるMC1Rの電子多型に関しては報告がない。本研究では、(1)日本人におけるMC1Rのアミノ酸配列を解析しプロトタイプと比較、(2)日本人と欧米白人のメラノーマのMC1R多型の比較、(3)メラノーマの病型/病期別での相違を検討した、(4)結果として日本人メラノーマにおける変異アレルはわずかに5種類で、その内、日本人メラノーマに特異であるのは、92番のVal/Met多型であった。従い、日本人と欧米白人とのメラノーマの発症においては、その病態が極めて異なる事が推測された。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)