Project/Area Number |
16026241
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
西沢 正文 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20218150)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 細胞周期 / サイクロン / 栄養源 / ホメオスタシス / 転写制御 / サイクリン |
Research Abstract |
Rim101によるCLN2の発現抑制をPho85が解除する機構を解析するために、Pho85とRim101の生化学的相互作用を調べた結果、、Rim101のプロセシングは野生型株とpho85欠失株で差が見られず、さらにRim101のバンドシフトパターンにも大きな違いは見られなかった。これらのことから、Pho85が直接Rim101をリン酸化しているとは考えにくい。RIM101はアルカリ条件下で誘導されることから、pho85欠失株の細胞内pHを測定したところ、野生型株よりもアルカリ側になっていることを見いだした。これより、pho85欠失により細胞内がアルカリ条件となった結果、RIM101発現が誘導され、CLN2抑制が起きると考えるのが妥当と結論した。 pho85欠失株中でPho4を過剰発現させると生育停止を引きおこす。Pho4が結合する部位を酵母ゲノム全領域について、クロマチン免疫沈降とゲノム全領域をカバーするtiling arrayへのハイブリダイゼーションを組み合わせたChIP on Chip法によって解析したところ、Pho4がCLN3,WHI5,FKH2など細胞周期を制御する遺伝子の上流域に結合することを見いだした。Pho4が実際にこれら遺伝子のプロモーター領域に結合することを、遺伝子特異的なプライマーを用いて免疫沈降クロマチン画分をPCRで増幅できることで確認した。特にFKH2発現はリン酸濃度とPho4に依存することがわかり、G2/M期の制御にPho85-Pho4が関与する可能性が示された。
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