Project/Area Number |
16026250
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
中西 真人 独立行政法人産業技術総合研究所, ジーンファンクション研究センター, 研究チーム長 (10172355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽生 義郎 独立行政法人産業技術総合研究所, シグナル分子研究ラボ, 主任研究員 (20357792)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | テロメア / TRF1 / 細胞寿命 / 核マトリックス / 細胞不死化 / EGFP / モノクローナル抗体 / 染色体 / 発癌 |
Research Abstract |
本年度は、TRF1が核マトリックスに結合するメカニズムと、TRF1の誘導の機構について研究を進めた。 これまでの結果は、核マトリックス上にTRF1を結合するパートナー分子があることを強く示唆しているが、TRF1はDNA修復や組換えに関わるさまざまなタンパク質を結合するため、通常の方法のようにTRF1全体を使ってtwo-hybrid assayをしても目的の分子以外が結果をマスクしてしまう可能性が高い。そこでまずTRF1のどのドメインが核マトリックス結合部位であるのかを決定することにした。TRF1を8つの断片に分けてそれぞれをNLS-EGFPタンパク質のC末端側に融合し、TRF1を核マトリックスに結合する活性が高いTIM細胞に導入して0.2M NaCl存在下の核マトリックス結合能を調べた。その結果、この方法ではどの断片にも結合能が見いだされなかった。現在、全長のTRF1から50アミノ酸残基ずつ欠失させる逆のアプローチで核マトリックス結合ドメインを探っている。 細胞の不死化に関わるもう一つの因子であるテロメラーゼは、酵素活性サブユニット(TERT)のプロモーター領域の転写制御によって調節されていることがわかっている。そこで、TRF1 mRNAの転写開始点上流2178bpの領域をクローニングし、その転写活性を、TRF1とテロメラーゼを強く発現しているHeLa細胞と両者共にほとんど発現していないTIG細胞(正常ヒト線維芽細胞)で比較した。その結果、TERTプロモーターは予想どおり転写レベルで調節されているのに対し、TRF1プロモーターの転写活性は両細胞であまり変化が無かった。このことから、TRF1の発現調節はテロメラーゼの発現調節機構とは独立していることが明らかになった。
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