Project/Area Number |
16027231
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
吉岡 秀文 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (40191548)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
諸橋 憲一郎 大学共同利用機関法人自然科学研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (30183114)
笠原 恵 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 助教授 (20243347)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | Ad4BP / SF-1 / FGF9 / RALDH2 / 細胞死 / レチノイン酸 / PITX2 / 生殖腺 / 左右差 |
Research Abstract |
<生殖腺の左右非対称形成におけるレチノイン酸の関与> 生体内において、レチノイン酸(RA)はレチナール脱水素酵素(RALDH)により合成され、チトクロームP-450ファミリーに属するCYP26により分解されることで,そのレベルが維持されている。5日胚未分化性腺の皮質と髄質におけるRaldh2とCyp26A1の発現を調べたところ、皮質では雌雄差は認められなかったが、RALDH2は右側に、CYP26A1は左側に発現していた。髄質では左右差も雌雄差も認められなかった。生殖腺の形成に不可欠な転写因子Ad4BP/SF-1の発現を調べると、皮質ではRAの存在量と逆相関して、左側に発現していた。RAレセプターは、5日胚ではRARαとRXRαが左右の皮質に発現していた。以上のことを考えると、RAシグナルは5日胚の時期では未分化性腺の右の皮質に特異的に働くことが示唆された。 実験的にRAシグナルはAd4BP/SF-1の発現を負に制御しており、cyclinD1も負に制御しているいることも判った。それが生殖腺の皮質の細胞増殖の左右差に関係していることが判った。 <性分化に伴う雌特異的な髄質の細胞死> 性分化に伴い雌特異的に髄質の細胞死がおこり、髄質が退縮していくことがTUNEL法により判った。エストロゲン合成酵素がこの現象に関係していることは判っているが、分子的な機構は不明である。 <性分化に伴う雄特異的な左側の皮質の細胞死> 性分化に伴い雄特異的に左側のみの細胞死がおこり、髄質が退縮していくことがTUNEL法により判った。右は未分化性腺の時期にすでに退縮していてほとんど無い。分子的な機構はまったく不明である。 <性決定候補遺伝子FET1とWPKCIの機能解析> FET-1とWPKCIはW性染色体上にマップされ、雌化を決める遺伝子として考えられている。RCASウイルス産生細胞をst10の側板中胚葉に移植し、6日胚での雌化のマーカー遺伝子のエストロゲン合成酵素の発現を解析した。FET-1の異所性発現により雄ではエストロゲン合成酵素は誘導されたが、雌では逆に阻害された。正常胚でのFET-1の発現は未分化性腺の雌の皮質に発現し、性分化に伴い皮質から髄質へ発現が変わる。このことを考慮して性分化時期に雄に髄質だけにFET-1を発現させる系でエストロゲン合成酵素の発現を解析している。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)