Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
将来のニュートリノ振動実験において、超対称性を持つように拡張された標準理論がどのようのな新しい信号を出しうるかについて詳細に計算した。具体的には、ループの二重勘定や不確定性関係、そして荷電レプトンにおけるレプトンフレーバーの破れに関する現在の制限をきちんと考慮して計算した。残念ながら、荷電レプトンにおけるレプトンフレーバーの破れとの相関が強く、それらの現在の実験からの制限を考慮に入れると、現在考えられている将来の実験では、その影響が見えることはないであろうくらいに小さくなりそうであることがわかった。そのため、より詳しい実験を行う必要があることから、今までとは違うタイプの実験を提案した。具体的には原子核による電子捕獲を利用してニュートリノを作ろうというものである。この過程においては、原子核の静止系におけるニュートリノのエネルギーが非常に良く定まっていることから、原子核を加速することにより任意のエネルギーのニュートリノを作ることが出来、より精密な実験ができる可能性があることを示した。一方で、超対称標準理論は、宇宙論的にもおもしろい性質を持ち、もうすぐLHCである程度のことが観測できると期待されている。この観測において、宇宙の暗黒物質の残存量を説明するあるパラメタ領域において、stauと呼ばれる粒子が大変超寿命になることを示し、このことが、宇宙の観測との重要なクロスチェックになることを示した。
All 2006 2005 Other
All Journal Article (4 results)
Physical Review D 73
Pages: 55009-55009
Physical Review D 71
Pages: 96004-96004
Physical Review Letters 95
Pages: 131804-131804
Physical Review A (to appear)