充填型スクッテルダイト構造を持つ物質のミユオンスピン回転、緩和法による研究
Project/Area Number |
16037214
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
髭本 亘 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 先端基礎研究センター, 研究副主幹 (90291103)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門野 良典 大学共同利用法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 教授 (10194870)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥6,600,000 (Direct Cost: ¥6,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
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Keywords | 異方的超伝導 / μSR / 充填型スクッテルダイト構造 / 強相関電子系 / 多極子秩序 / 磁性 / 超伝導材料、素子 / 物性実験 / 低温物性 |
Research Abstract |
充填型スクッテルダイト構造を持つ物質群について、μSR実験により超伝導状態と多極子についての研究を行った。超伝導を示すPrOs_4Sb_<12>では、これまで時間反転対称性を破った超伝導状態がμSR実験で明らかになっていたが、さらにナイトシフト測定を行い超伝導クーパー対のスピン対称性を調べた。その結果ナイトシフトに変化がないことからスピン三重項超伝導状態にある可能性を示した。またその置換系であるPr_<1-x>La_xOs_4Sb_<12>とPr(Os_<1-y>Ru_y)_4Sb_<12>についても同様な測定を行った。上に述べたようにPrOs_4Sb_<12>は非通常型の超伝導が実現していると見ることができるがLaOs_4Sb_<12>やPrRu_4Sb_<12>では通常型の超伝導が実現していることが実験的に明らかになっており、通常型と非通常型がどのようにつながっているのかを調べることを通じて超伝導状態を更に詳しく知る目的で置換系において零磁場μSRによる内部磁場測定およびナイトシフト測定を行った。内部磁場測定ではLa置換系ではLa量の増加とともに徐々に内場が減少することが見られたがRu置換系では僅かな量のRu置換により内場が生じなくなることが明らかになった。その一方ナイトシフト測定ではLa置換系でもRu置換系どちらにおいてもナイトシフトの変化しない成分が見られた。これらの研究の他、SmOs_4Sb_<12>の強磁性状態の微視的観測やPrFe_4P_<12>の秩序相におけるナイトシフト測定などを行い、磁性と多極子に関する情報を得ている。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)