メモリーTh2細胞の機能とアレルギー疾患の病態形成における役割
Project/Area Number |
16043211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
山下 政克 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (00311605)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
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Keywords | メモリーTh2細胞 / エフェクターTh2細胞 / アレルギー性炎症 / 好酸球 / IgE / Gfi-1 / Bmi-1 |
Research Abstract |
メモリーTh2細胞の研究が困難であるのは、抗原特異的なメモリーTh2細胞を大量に得るのが難しいことが一因としてあげられる。そこで、申請者はin vitroで抗原特異的なエフェクターTh2細胞を抗原特異的TCRトランスジェニックマウスから分化誘導し、それをマウスに移入することで大量(1x10^8レベル)のメモリーTh2細胞を調製する方法を開発した。本研究では、この方法を用いてアレルギー性疾患の病態形成におけるメモリーTh2細胞の役割を、アレルギー性気道炎症のモデルで検討した。 In vitroで分化誘導したOVA特異的エフェクターTh2細胞を移入した5週間後に、OVAを計4回経気道的に吸入し、メサコリン反応性の亢進、気道肺胞洗浄液中への好酸球浸潤、血中イムノグロブリンの変化について検討を行った。その結果、Th2細胞を移入したマウスにおいてメサコリンに対する反応性の亢進、好酸球の浸潤の誘導が認められた。また、血中においてトータルおよびOVA特異的IgE、IgG量の増加が誘導された。 以上の結果から、メモリーTh2細胞のみでアレルギー性気道炎症が誘導されることが初めて証明された。このことから、実際のアレルギー疾患の病態形成時にもメモリーTh2細胞が重要な役割を演じていると考えられる。現在、メモリーTh2細胞で特異的に発現が変動する転写因子にターゲットを絞り、メモリーTh2細胞分化および病態形成における役割について解析を行っている。具体的には、Gfi-1、Bmi-1の役割を中心に解析を進めている。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)