老齢マウス由来免疫抑制性CD4T細胞の抑制機構解析
Project/Area Number |
16043262
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
清水 淳 財団法人東京都高齢者研究, 福祉振興財団・東京都老人総合研究所, 研究員 (60291134)
|
Project Period (FY) |
2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥5,900,000 (Direct Cost: ¥5,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥5,900,000 (Direct Cost: ¥5,900,000)
|
Keywords | 老化 / CD4T細胞 / 免疫抑制 |
Research Abstract |
免疫抑制機能を有すCD4^+D25^+T細胞を除いた細胞(CD4^+CD25^-T細胞)を、若齢・老齢マウスから調製し機能比較したところ、老齢マウス由来CD4^+CD25^-T細胞には刺激培養後に免疫抑制機能が誘導されることを見出した。更にこの抑制機能を阻害する抗体を樹立し、抗体の認識分子を同定したところ、それはCD45分子であることが明らかになった。 その後の解析で、老齢マウス由来CD4^+CD25^-T細胞に含まれているCD4^+CD25^-R123^<lo>CD103^+T細胞が、刺激培養以前から最も強い抑制活性を呈すことを見出した。加齢に伴い出現する免疫抑制性CD4^+CD25^-R123^<lo>CD103^+T細胞は、24ヶ月齢において全CD4T細胞の約7%を占める。この抑制機能を阻害する単クローン抗体の樹立を試みた。CD4^+CD25^-R123^<lo>CD103^+T細胞で免疫したラット2匹から各々2つのハイブリドーマクローン、計4つのクローンを樹立した。これら抗体の認識分子を検討したところ、驚いたことに全ての抗体がCD45分子を認識していた。 これら抗体のマウス生体内投与による影響・効果を検討した。一部抗体は細胞障害性を示した。また障害性を呈さなかった抗体をOVA免疫の際に併用すると、免疫効率が格段に上昇した。この抗体はin vitro解析から、抑制機能を解除すると同時に応答細胞に対してはcostimulatory活性を呈すことを確認している。従って抗体のこれら特性が、生体内での免疫効率の上昇に繋がったものと推測している。
|
Report
(1 results)
Research Products
(4 results)