Project/Area Number |
16044220
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
藤本 豊士 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50115929)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 秋一 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (60282232)
|
Project Period (FY) |
2004 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥6,100,000 (Direct Cost: ¥6,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
|
Keywords | 脂質滴 / Rab18 / ADRP / 小胞体 |
Research Abstract |
脂質滴は哺乳類の細胞に普遍的に見られ,おもにトリグリセリドとコレステロールエステルからなるコアが中央部分にあり,周辺をコレステロールを含む燐脂質一重層からなる表層が覆う構造である.脂質滴表層にはADRP, TIP47の他,我々が昨年度までの研究で同定したRab18などが局在し,細胞内脂質動態に関与することが明らかになってきた.肝細胞のリポ蛋白質形成過程では,脂質滴に由来する脂質がApoBに付加され,過剰なApoBは複数の経路で分解されることが知られている. 肝由来のHuh7細胞では,脂質滴を三日月状に囲むApoB(ApoB-crescent)が〜10%の細胞に観察された.ApoB-crescentはプロテアソーム阻害で増加し,12時間後には約50%に達した.脂質滴画分にはApoB,プロテアソーム,ポリユビキチン,ポリユビキチン化ApoBが見られ,プロテア・ソーム阻害で増加した.免疫電顕によりApoB-crescentは脂質滴に近接した脂質性顆粒の集積であることが分かった.プロテアソーム阻害ではリソゾーム内ApoBおよびLC3も増加し,LC3の一部はApoB-crescentに近接していた.ApoB-crescentはプロテアソーム阻害24時間後には急減したが,3-MAでオートファジーを同時に阻害するとこの減少は見られなかった.また3-MAのみでも,投与時間依存的にApoB-crescentが誘導された. これらの結果は,脂質滴表層は分解を受けるApoBが貯留する場であること,貯留したApoBはプロテアソーム系,オートファゴソーム/リソゾーム系の両方によって分解を受けることを示す.
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)