Phagocytosis初期における小胞体と細胞膜の融合機構の解明
Project/Area Number |
16044237
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
初沢 清隆 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (20256655)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 仁志 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (50372826)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Keywords | 膜融合 / 小胞体 / マクロファージ / 貪食 / SNAREタンパク質 / phagosome / SNARE / syntaxin / 細胞膜 |
Research Abstract |
細胞外の異物は樹状細胞やマクロファージによって貪食(phagocytosis)され、細胞内で分解除去される。最近、phagocytosisの際の小器官(phagosome)の形成初期に、小胞体(ER)が細胞膜と直接融合することが報告された。この膜融合の分子機構は不明であり、急務の研究課題の1つである。本研究では、phagosome形成時におけるERと細胞膜の融合機構の解明を目的とする。 本研究では、細胞内の小胞輸送で融合装置として機能するSNARE分子、特にERに局在するsyntaxin 18(syx18),D12,Sec22bに焦点を絞り検討してきた。本年度は、これらSNAREを過剰発現するマクロファージを作製し、その機能を解析した。Phagocytosisを解析するため、ルミノールを結合したマイクロビーズを用いたシステムを構築した。ビーズがphagocytosisされると、phagosome内で産生する活性酸素によってルミノールが遊離しルミノメーターで検出できphagocytosisの効率を定量できる。このシステムを用いて、 (1)内在性の3倍程度syx18を過剰発現させたマクロファージは、phagocytosisの効率が約2倍亢進しており、syx18がphagocytosisの際の膜融合にポジティブに機能することが明らかになった。 (2)Sec22bの過剰発現マクロファージでは、phagocytosisの効率が著しく阻害されていたことから、Sec22bがphagocytosisをネガティブに制御することが明らかになった。 一方、D12の過剰発現はphagocytosisの効率に影響しなかった。Sec22bの過剰発現による阻害機構は現在検討中であるが、syx18に作用する可能性が考えられる。以上の結果はphagocytosisにER膜の融合が関与することを強く支持する。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)