ポリコーム遺伝子Bmi-1による精子幹細胞の未分化性維特機構
Project/Area Number |
16045202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Chiba University (2005) The University of Tokyo (2004) |
Principal Investigator |
岩間 厚志 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70244126)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | ポリコーム遺伝子 / Bmi1 / 精子幹細胞 / PLZF / 自己複製 / GDNF / Bmi-1 / 造血幹細胞 |
Research Abstract |
ポリコーム複合体は、ヒストンの化学修飾等を介して転写抑制維持機構として機能する。ポリコーム遺伝子Bmi-1は造血幹細胞、および神経幹細胞の自己複製に必須であり、組織幹細胞普遍的な自己複製分子として注目されている。本研究において、Bmi-1が精子幹細胞においても自己複製分子として機能することが確認された。一方、精子幹細胞の自己複製分子として知られている転写抑制因子PLZFはBmi-1と会合し得ることが報告されていた(Dev Cell,3,499,2002)。興味あることに、Bmi-1がPLZFと精子幹細胞特異的に共局在することが確認され、PLZFがBmi-1との会合を通してポリコーム複合体を制御遺伝子領域にリクルートしその転写抑制機能を発揮する可能性が示唆された。さらに、精子幹細胞の自己複製に必須であるサイトカインGDNFのシグナルがPLZF蛋白の分解、すなわちユビキチン化を抑制すること、さらにこのPLZFのユビキチン化の抑制にはPLZFとBmi-1の分子間の直接的な会合が必須であることが確認された。実際、Bmi-1-/-マウスの精子幹細胞においてはPLZF蛋白の分解が著しく亢進しており、これがBmi-1-/-精子幹細胞の自己複製障害の一因と考えられる。以上の知見は、GDNFとPLZFおよびBmi-1が機能的なネットワークを形成することを示すものであり、精子幹細胞の自己複製機構を理解する上で重要な所見である(論文投稿中)
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Report
(2 results)
Research Products
(23 results)