体脂肪量の蓄積低下トランスジェニックマウスを用いた新しい肥満治療戦略
Project/Area Number |
16046216
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Fujita Health University (2005) The University of Tokushima (2004) |
Principal Investigator |
土田 邦博 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 教授 (30281091)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥4,600,000 (Direct Cost: ¥4,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | マイオスタチン / フォリスタチン / アクチビン / 脂肪細胞分化 / 皮下脂肪 / 内臓脂肪 / 脂肪酸代謝 / 肝再生 / FLRG / ALK7 / インスリン分泌 |
Research Abstract |
脂肪細胞と骨格筋細胞は生体内で相互に連携しながら、生理的作用を行なっている。マイオスタチンは生体内で、骨格筋と共に脂肪細胞の増殖・分化を制御しており、マイオスタチンを阻害することで、体脂肪を減らし、骨格筋量を増やせる可能性が高い。フォリスタチン(FS)とフォリスタチン様分子FLRGは、マイオスタチンの強力な阻害タンパク質として働く。フォリスタチンは、内分泌ホルモン・細胞増殖因子であるアクチビンの強力な阻害分子として従来解析されてきたホルモンである。FSに由来する分子で、アクチビンに作用を示さないマイオスタチン阻害分子を開発した.その分子群を過剰発現させたトランスジェニックマウスを作製し解析を行なった。野生型に比較して骨格筋量の増大が見られた。脂肪組織の解析では、皮下脂肪、内臓脂肪(精巣周囲、腎周囲など)の脂肪量が著しく低下し、脂肪細胞の大きさ自体も小さくなっていた。Tg マウスで変動する分子の解析のために、DNAアレイ解析を行なった。興味深いことに、Tgマウスにおいて、脂肪酸代謝・合成に重要な酵素群(acetylCoA carboxylase (ACC), stearoyl-CoA desaturase 1 (SCD1), long chain fatty acid elongase)の著明な減少が確認された。ACCとSCD1は共に、肥満やII型糖尿病の分子標的になる酵素である。つまり、我々の解析結果は、マイオスタチンを分子標的とすることで、肥満・II型糖尿病の治療の標的であるACCやSCD1をも低下させ得ることを示している。 また、動物モデルで肝切除後や門脈結紮術後の肝再生機序を分子レべルで解析した。その結果、アクチビンとその受容体の時間的な変動が肝再生に重要であることを示し、数編の論文発表を行なった。
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Report
(2 results)
Research Products
(15 results)